
Photo by champ nitirak Flickr
私が風俗雑誌の編集をしていたころ、グラビアページに登場する風俗嬢の胸の大きさに驚きました。Photoshopで絶対イジってはいると思うのですが、風俗、特に高級と謳っている店は、おっぱいがそれなりに大きくないと入店できないというイメージがあったんです。
その後、私はハプニングバーやホス狂い関係で風俗勤務の女性と知り合うようになったのですが、そのころから「風俗嬢=おっぱいでかい」というイメージは一変しました。私も貧乳ですが、友達風俗嬢のみやさん(22歳/仮名)も負けず劣らずの“ちっぱい”だったんです。AAカップくらい? Aカップ?
失礼を承知で、「その大きさでもリピーター取れるの?」と聞いてみたら、「意外と貧乳好きもいるけど、小さいなりの悩みもあるよ」と“貧乳風俗嬢”の悩みを話してくれました。
貧乳でもお金は稼げる
みやさんは、現在都内のソープ店に勤めています。ちっぱいではありますが、身体もほそいので、店のHPではスレンダーなことを売りにしているそうです。その店は専門店ではないので、さまざまな風俗嬢が集まっています。もちろん巨乳を売りにしている嬢も在籍しています。
「私が在籍している店は店長が巨乳好きなのか、巨乳の嬢を推す傾向にあるんですよ。巨乳の新人が入店すると、スタッフ側も全力で売り出そうとしているのが雰囲気で伝わってきます。そういう時はやっぱり気が滅入りますよね。巨乳の新人ばかりが入った時期は、指名を巨乳の新人取られまくっちゃって。そういう時は『おっぱいほしい』ってなる(笑)」
みやさんは、ネット掲示板で「いい子だけど、胸がない」と書かれてしまったこともあったそうです。では、プレイ面での悩みはあるんでしょうか。
「もちろん、巨乳の嬢ができるパイズリは不可能ですよ。だから、胸がないぶんプレイで頑張る感じですね。フェラを一生懸命やったり、できるだけお客さんの要望に応えたり。悩みでいったら、マットプレイの技のひとつに、おっぱいと乳首で足の裏をマッサージする技(あめんぼう)があるんですが、いつも『これ、されていてうれしいのかな……?』と疑問に思っているのと、乳房がないぶん、乳首を執拗に触られるのがストレスに感じるくらいでしょうか。貧乳=おっぱいの感度が良いはず、と勘違いされるのも困ります」
みやさんは「おっぱいはもうちょいあったらいいな」とは思っているようですが、仕事のために豊胸をしようなどとは思っていないそうです。
「たしかに、巨乳だと店も売り出しやすいですし、指名も入りやすいです。でも、本当かどうかはわかりませんが『おっぱいは小さめがいい』『巨乳は苦手』という男性もいます。貧乳でも指名は取れていますし、中には『このくらいの大きさでいいよ』って言ってくれるお客さんもいるので、最近はあんまり貧乳であることは気にならなくなってきました」
みやさんは、「いい子だけど、胸がない」ではなく、「胸がないけど、いい子」と思われるように接客を頑張っていくと話していました。