
Photo by David Simmonds from Flickr
女性は「閉経」を迎えるまで月に1度、数日間、膣からの出血期間「生理(月経)」を繰り返します。痛みやら、眠気、イライラなどの倦怠感に襲われる女性は多いですし、PMS(月経前症候群)で一カ月のうち一週間しか快調な時期がないという女性もいます。私も数カ月に1度は、生理でベッドから起き上がれなくなるほどの痛みに苦しめられています。
出血する?男性の生理
男性には生理のつらさはわからないと言われます。でも実は、男性にも生理はあるとご存知ですか? 女性の場合、生理になると成熟して剥がれ落ちた子宮内膜を体外へ排出するわけですが、男性の生理は女性のように出血するわけではありません。女性の生理と同じように一定の周期(28日周期)で骨盤の開閉が行われる「睾丸周期(骨盤周期)」があります(骨盤は約2週間かけてゆっくりと開き、およそ2週間かけてゆっくりと閉じる)。
女性は10代で生理周期が安定することが多いですが、男性の睾丸周期が安定するのは20代半ばのことが多いといわれています。そのため「睾丸周期」では、女性と同じようにカラダへの影響があるものの(稀にペニスから出血する人もいるようですが)、ほとんどの男性に“サイン”がなく、「社会人になったし、ストレスが原因かなぁ」と、男性自身も気付いていないことが多いようです。
「せっかく一緒にいるのに感じ悪くない?」「今日は私からセックスに誘ったのに、ヤル気ないってどうゆうこと~?」と気を揉む女性も、男性にも生理があるということを理解しておくことは必要なことかもしれません。そして何より、男性自身が、自らの生理を知っておくべきです。
睾丸周期の症状は?
睾丸周期には、「高潮期」と「低潮期」があります。骨盤が閉じている「高潮期」は、精子がどんどん作られる時期で、快活に過ごせます。反対に骨盤が開いている「低潮期」は、心身ともに休息が必要な時期になります。代表的な症状は……
◆体調不良:生理中の女性はカラダがダルくなるのと同じく、個人差はあれど、男性もカラダが重く感じる。
◆無気力:全て面倒くさくなったり、ひとりになりたい、とにかく家で休みたいなど、気持ちが沈みがち。
◆性欲減退:カラダを休める時期なので性欲が減退する。それに伴い、イライラすることも。
睾丸周期・チェック方法
男性は出血という目に見えるサインがありません。骨盤が開いているか・閉じているかの「睾丸周期」を把握する方法なんてあるのでしょうか。
◆睾丸のハリをチェック
睾丸にハリや重さを感じれば元気なとき(骨盤が閉じている)。反対に睾丸にハリがなく、いつもより軽いと感じれば男性の生理期間(骨盤が開いている)状態だとされています。
◆誘われる日をチェック
セックスした日を手帳に記している女性は、プラス「彼から積極的にセックスに誘ってくる日」をマークしてみましょう。これを3カ月ほど続けていれば、睾丸周期が見えてくるかもしれません。365日いつでも元気いっぱいでセックスばかり、という男性も稀にいるかもしれませんが、実際は「いつだってやりたい」男ばかりではないということです。「男はオオカミ」といったような男性の性欲にまつわる神話、さらに「女性は生理があるから感情的、男性は生理がないから理性的」なんて都市伝説的なストーリーがまかりとおっていますが、そんなことはないのでしょう。男性も情緒不安定になるものなのです。
女性が「今日はしたくない」「ひとりでゆっくり休みたい」という時と同じようなことが起きるということですね。お互いの骨盤周期が合致していればバッチリですが……、お互いの心やカラダに変化が起きる期間を把握して、労わり合おうよ、ってことですね。