
エステが“股”に注目しはじめた! Photo by dollen from Flickr
「40代こそ膣を鍛えなさい」
「キレイな人はやっている 艶膣ケア」
「カチカチぱさぱさじゃ女が廃る! 老け膣にならないためのお手入れ、きちんとできてる?」
「愛され女子はしっとりふっくら」
こんな見出しを40代向けのビューティ誌『美ST』(光文社)あたりで目にする日は、もうそこまで来ているのでしょうか。先日某エステサロンで聞いた話によると、〈膣〉の具合に悩んでいる女性がすごく多いのだとか。
「パートナーにゆるいと言われたけど、誰に相談していいのかわからない」
「湯船からあがった時、お湯がじゃばーと流れ出るけど、これって普通!? もしや自分だけがおかしい!?」
そんなお悩みを抱えた女性がこぞって、「膣の締まりを整えますよ」という施術を受けに来るのだと言います。「冷えて乾いて劣化する! 今、日本の女性の膣が大変なことになっている!」と脅し、意味不明なメンテナンスを推奨する書籍『ちつのトリセツ』(詳しくは過去記事ご参照)も売れ行きは大変好調のようで、噂によると現在3万部突破。「膣をほったらかしの女子のみんな~、ダメウーマン!」と発破をかけられ、自分の膣はおかしいのかと不安になる女性はますます増えそうです。
施術では膣に直接触れるのか?
〈膣美管理〉ーー強烈なネーミングが耳に入ったのは、熱風吹き荒れる真夏のことでした。連日の暑さで朦朧とする中、その施術を行っているという店のHPを見てみると〈子宮と脳を開放する〉という謎のコンセプトが語られています。
陰陽の視点から見ると、〈陰〉の女性を〈陽〉の男性が癒すことでエネルギーやバランスの調和がとれ、体質改改善に繋がる。だから男性は女性に、女性は男性に施術されるといい! と考えたらしいです(本当にただの思いつきだよな~)。
そして目を引く〈膣美管理〉〈子宮を解放〉というインパクト絶大の謳い文句。これ、成人向けコミックなら間違いなく、ママ友に「効果抜群!」と誘われて行ったエステが性感マッサージだったという定番の展開や。しかしそう思う反面、脳内美魔女が「『怪しいから』は言い訳! 体を使えばキレイは叶う!」とけしかけるので、ついついポチッとネットから予約を入れてしまった次第です。