
Photo by Marina Spektr from Flickr
セックスにおいて、挿入して間もなく射精してしまう「早漏」に悩む男性が多いことはご存知かと思います。しかし! 「すぐイッちゃう」と早漏に悩む女性もいることをご存知ですか?(早漏、というものの何かが体外へ出ていくわけではないですが……)
「なかなかイケない」「イッたことがない」と悩む女性からすれば、「すぐにオーガズムに達するのが悩み? なんて贅沢な!」と思うかもしれません。
女性がオーガズムを迎えると、体内で「エストロゲン」という女性ホルモンが分泌されます。このホルモンには美肌・髪のツヤなど女性に嬉しい効果があると言われています。そのため、イクことはむしろカラダにいいことではあるのですが、早漏女性にとってはセックスが苦痛になってしまうかもしれない、深刻な悩みでもあるのです。では、女性の早漏とは、一体どんな現象が起きてしまうのでしょうか。
「すぐイッちゃう」デメリットは?
まず、すぐオーガズムを迎える女性は、以下ふたつのタイプに分けられるようです。
*すぐにオーガズムを迎えるものの、その後も何度もオーガズムが押し寄せる
*すぐにオーガズムを迎え、その後は継続できない
このふたつのタイプそれぞれ、悩みの内容は異なります。
◆早々にイクことで、疲れてヘトヘト
ひとつめの「すぐにオーガズムを迎えるものの、その後も何度もオーガズムが押し寄せる」タイプの女性は、1回のセックスで幾度となくイクことも少なくありません。「さそがし気持ちいいだろうなぁ」と思うかもしれませんが、相当疲れます。
オーガズムを迎える時は、なかなかの体力を消耗します。個人的に感じるのは、1回のオーガズムで、20代では50メートルを、30代では100メートルを全力疾走したくらいの疲労感に襲われます。それを何度も迎えるわけです。さらに、目の前で何度もイク女性を見て、達成感に満ち溢れている男性は「もっとイカせたるで~!」とさらに刺激し続けることが多いです。もう、「気持ちいい」を超えてヘトヘト。脱力感で「もう、勘弁してくれ」となります。
◆「賢者タイム」突入してしまう
もうひとつの「すぐにオーガズムを迎え、その後は継続できない」タイプの女性は、すぐオーガズムに達してしまい、敏感になりすぎた陰部を触られるのもイヤになり、継続不可能の“無”の状態。つまり、男性が射精後に訪れる「賢者タイム」と同じ現象を迎えるのです。そう、「賢者タイム」は男性特有の現象ではないのです。
挿入して早々に継続不可能になってしまうということは、「これからまだまだ~!」と思っている男性にとっても不満ですし、女性自身も「もっと時間をかけて気持ちよくなりたかった」と不消化のまま終わりを迎えます。
「すぐイッちゃう」原因と対策
このように早くオーガズムを迎えてしまう女性は、何か原因があるのでしょうか。
◆オナニーの刺激方法の見直しを
セックスの経験人数やセックスの回数が多い女性は、経験の少ない女性よりもイキやすいと言われています。実際のセックスだけではなく、オナニーでイクことを多く経験している女性もイキやすいとのこと。実は、このオナニーのやり方が大きく影響している可能性もあるのです!
すぐにオーガズムを迎えてしまう女性は、セックスやオナニーの際、クリトリスの刺激でイクことが多いようです。クリトリスへの刺激が多くなると、敏感になります。そうなると、1度オーガズムを迎えて敏感になったクリトリスは、それ以上の刺激は痛みを感じて受け付けなくなったり、感覚が麻痺して何も感じなくなるということが起きてしまうのです。
対策としましては、オナニー時はクリトリスへの刺激を避けてGスポットやポルチオなど膣内への刺激を取り入れるようにしましょう。セックスでは、クリトリスを刺激しやすい「騎乗位」や「正常位」を避けて膣内の刺激が強い体位を探してみましょう。
◆男性の理解が必要
となると、男性にも理解してもらう必要があります。オーガズムに達したことで、疲労感や痛み、脱力感に襲われて「もう無理」と言ってもそのままセックスを続行してくる男性もいるでしょう。「イヤ」「無理」「やめて」が喜びの声だと受け取ってしまう男性も多いものです。
彼とのセックスが苦痛になってしまうほど、我慢しないでください。できれば1度オーガズムを迎えると、もうしたくなってしまうことを説明し、「早くイカせようとしないでほしい」旨を伝えることが、大切だと思います。お互いにお互いの体質を理解して、ふたりにとって気持ちいいセックスが出来るように向き合う時間も、セックスにおいて必要なコミュニケーションだと思います。