インタビュー

乳がん、子宮と卵巣全摘出を経てなお「健康である以上は60代でも恋愛していたい」貴代さん・46歳

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不倫関係の彼と、術後初めてのセックスは――

――では、そんな穏やかになった貴代さんの最近の恋愛や性生活のお話を聞かせてください。彼がいらっしゃるんですよね。

「不倫なんですけどね。交際は2年半で彼はいま51歳。でもいま私から別れ話をもちかけているところなんで、1ヵ月ほど会ってないかな。私ね、25歳から30歳までアメリカ暮らしで、そのときは長くつきあった彼氏がいたんだけど。そのあとはきちんとおつきあいした男性はいなかったんですよ、ワンナイト的なことはね、まぁ……あったけど」

――約15年ぶりにきちんとおつきあいした人が不倫って、つらくないですか?

「いいえ。私はもう自分の思考をコントロールできるので。つらいとかはないです」

――ここでもマインドフルネスの効果が! 彼とはけっこう頻繁に会ってますか?

「月2回。彼がそう決めてるみたい。たぶんそれがお泊りしても奥さんにあやしまれない回数なんじゃないかな」

――月2の逢瀬は必ずお泊り。その時は必ずセックスをしてるんですか。

「毎回必ず。薬を飲んでるんです、向こうは」

――バイアグラでしょうか。

1回目は普通に薬なしでセックスしたんだけど、2回目は最後までできなくって。彼は『お酒を飲みすぎたから』って言ってたけど、やっぱりイヤだったんでしょうね。その次に会ったら突然『今日、薬飲んできたから』って」

――そこからは毎回服用されてると?

「飲んでます。しばらくは『今日も薬飲んでるの?』っていちいち聞いてたんだけど……もう今は飲んでるもんだと思うから確認しない」

――約2年前に子宮と卵巣を摘出されていますが、ということはその頃はもう彼がいた?

「つきあって半年ぐらいで手術だったかな? 彼が触っても、お腹が腫れてるってわかるぐらいだったから。ずっと心配してましたね。手術が決まったときには『頑張れ』って励ましてくれました」

――セックスの際に痛みとかはありましたか。

「体位によってはありました。あまり深く突かれると痛かったかな。そういう時は、ちょっと痛いからって、体位変えてもらったりして」

――手術は開腹手術ですよね?

「開腹手術です。9月に手術、12月まではセックス禁止だとお医者さんに釘を刺されて」

――それはもちろん守りましたよね!?

「傷が開いたら怖いんで、さすがに守りました(笑)。手術後に初めてセックスしたのは12月の最初かな。でも、それまでも彼とは会っていたので、挿入はしなくても途中まではしてたんだけど。でも挿入はね~彼がビビってましたね、『まだやめておこう』って」

――久しぶりの挿入となったとき、なにか違いはありました?

「子宮を取ったわけですから。私の中はどう変わったんだろう、彼はどう感じるんだろうと疑問がたくさんありました。術後初めてのセックスの後に彼に訊いてみたら『なにも変わってないよ』って言ってましたけど。あとね、私はちゃんと濡れるのかなってそこも心配だったけど。それも大丈夫だった。若い頃も、子宮と卵巣がないいまもまったく濡れ具合に変化はないんです」

――更年期になり女性ホルモンが少なくなると、濡れにくくなるという女性が大多数なんですね。濡れにくくなるからセックスが痛いし、だんだんとセックスに興味がなくなったり拒否反応が出たり……性欲も減少するようです。貴代さんは女性ホルモンはほぼ出てないはずなのに、そういう例には当てはまってないですね。

「でも性欲はなくなってきたかも。あ、でもいまの彼と付き合っている最中に、ほかの人ともセックスしちゃったりもあったけど」

――お~アクティブですね! 摘出後の話ですか?

「摘出後ですね~。昔からの知り合いの男性なんですけど、ある日お互いかなり酔っぱらったことがあり、まぁそういうことに。あとね、実はいまもうひとり気になる人がいるんですよね」

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日々晴雨

都内在住フリーライター、独身。いくつかのペンネームを使い分けながら、コラム、シナリオ、短編小説などを執筆。コピーライターとして企業のカタログやHPなどのライティングに携わることも。