あからさまに不機嫌な態度のように見えたのは演出や編集のせいかもしれないが、ナレーションによるツッコミが少なくBGMを嵐の楽曲で固めていたのが「いつものイッテQらしさに欠ける」と一部の番組ファンには不評を呼んだ。また、大会本番中、他の出場者のレースを見る場面で宮川が日傘を持って松本をカバーしていたのは、実際、オレ様然とし過ぎているように思えた。
なにより違和感が強いのは、田植え祭りである以上、最後の種目である田植えは苗をしっかり「植える」ことが大事だが、松本の場合はスピード重視で苗を叩きつけているようだった点が、農業経験のある視聴者には受け入れがたかったようだ。ファンはそれも含めて「ご愛嬌」としているようだが……。スタジオでは内村光良ら『イッテQ』のレギュラー出演者がVTRを見ながらコメントをしているのだが、松潤の本番田植えシーンには「植えてよー、植えてよちゃんと」という心配そうな声が重なっていたのだった。
とはいえ丁寧に手作業で田植えするのがこのレースの主旨でもなく、田植え経験がなければどう植えるのが正解かもわからないわけで、仕方がないことだろう。本来ならばバラエティでこういった“ヨゴレ仕事”をやるクラスではない格上のスーパーアイドルが出演しているということで、接待的な扱いになってしまうのも業界慣習的に致し方ないかもしれない。
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