
Photo by Marina Aguiar from Flickr
いま私は、自分の性生活が曲がり角にきていると感じます。 セックスレスではないけど、セックスフルでもない。挿入だけでカウントするなら、はっきりいってバイブを入れているほうが多いくらい。でもこのまま、いちばん手前にある曲がり角をまがれば、セックスレスになる気がする。
それでもカップルとしては十分、仲がいいと思います。まるで、きょうだいのように。ふたりであるイベントに行ったとき、知人から「弟さんですか?」と聞かれたことがあります。なんでも似ているからそう思ったのだとか。特に顔が似ているとは思いませんが、きょうだい的雰囲気が漏れていたのでしょう。同い年なのに、彼を「弟」だと思われたことはちょっと気に入りませんが。
セックスセックスと盛り上がる暑い夏のような日々は、きっともう過ぎ去ったのです。私たちの現在地は、ちょうどいまの季節のような、過ごしやすくて穏やかな関係。 ときどき季節が急に逆戻りしたかのように、暑さがぶり返す日もありますが、放っておけばそのうち寒波に見舞われ冬という不毛の季節がくるかもしれない。そこにはセックスという実りはないものの、一緒に暖をとるたのしさはある。でも、この先何年つづくかわからない日々をずっと冬のまま過ごすのかなぁ。また、心浮き立つ春がめぐってきてほしいなぁ。という心境です。
1年のレスはよくあること!
米国の歌手・ピンクが「1年以上セックスしないって時期を過ごすなんて、よくあること」と発言しています。顔を見たくないときもある、でも理屈でなく彼のことを好きだと感じるときもある。一夫一妻制ってもう〜たいへん!でも、なんだかんだいってもお互いにとって相手が必要だと確信さえしていれば、「またいいときもくるものよ」的なことを、11年の結婚生活をふり返って英国「ガーディアン」に語ったのです。
影響力のあるタレントが、しかもメジャーな新聞でこんなふうに性生活を語るなんて日本ではありえないので、とてもうらやましいです。雑誌「GLITTER」のセックス特集でも、必ずハリウッドセレブの性生活についての発言集が掲載されますが、するもしないも自分で決めているその姿勢、そしてそれを堂々と語る様子にとてもエンパワメントされます。
それにしても、さすがピンク姐さん。あけすけなようでいて、普遍的なメッセージ性に満ちています。しかも、セックスを語る自分を殊更ステキに見せようとするでもなく、セックスレスになった自分を自虐するでもなく、ごく自然体という点にグッときます。仕事を持ち、子どももいて、生活する女性としてのリアリティがある発言に共感する女性は世界中にいることでしょう。
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