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出会い系のイケメンは“雑セックス”が当たり前? 「お互いにアイマスク装着」という謎プレイに付き合ってきた

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。人と会う時はちゃんとその人に向き合う日にしないとだめだと思う、今日この頃。できれば携帯もいじらないようにしなくちゃね! 今回は、そう肝に銘じたきっかけとなった、独特のスタイルで携帯の文字を打つD氏(26歳)のお話です。

『はじめまして。魔夢子さん。Dといいます。ようやく仕事が落ちついたら、寒い時期になり、人肌恋しい時期なので登録しました。魔夢子さんはアイマスクをしたプレイはお好きですか? お互いにアイマスクという非日常空間で肌を温めあいませんか?』

 D氏はプロフィールには『北区住み』、『趣味は近所にあるトレーニングジムで汗を流すことです』と書いてあるだけで、用心深いのか顔写真はなし。まあ、アイマスクプレイは過去かなり素敵な思いをしているので、今回もちょっぴり期待してOKすることに。でも、よく考えたらお互いにアイマスク付けちゃったら、裸でスイカ割りみたいにウロウロして相手を探さなくちゃいけないよね!? 大丈夫なのかしら……。

ジャンポケ太田似のツッタカターン男

 待ち合わせ場所の池袋北口で待っていると、盛んに携帯をいじっている男性を見つけた白雪。ものすごい速さで携帯をいじっている……。普通、携帯をいじる人の手元なんてそんなに見ない白雪ですが、彼の場合は大げさに言うと、上空20㎝くらいから勢い良く「ツッタカターンッ」と右手を振り下ろしてタップしているのです。パソコンのエンターキーを思いっきり打つ人がいますが、まさにそんな感じ。

 ゲームでもしているのかなあ~なんてぼんやり見ていると、私のもとにLINEの通知が来ました。

D氏『着きました?』
魔夢子『はい、着きましたよ、いますよー』

 ついでに自分の服装と髪型を送ると、パッとそのツッタカターン男子が顔を上げました。え、あなたなの!? D氏は26歳でジャングルポケットのリーダー・太田さんみたいな雰囲気です。以前、恋愛ハウツー記事で「こんなフツメンと結婚したい特集」というものを読みましたが、まさに上位にランクインしそうなフツー顔。それでも身体は、トレーニングが趣味なだけあり、カチッと絞まっています。可もなく不可もなくという、広範囲にモテそうな雰囲気です。

 うーん、携帯をタップしている姿を見ていなければ「イイ!!」とガッツポーズできたなあ。画面に向かってツッタカターンしていた光景が脳裏をかすめるんだよなあ……。まあ、そんなことは一夜限りのセックスを交わすだけの男女にとっては些細なこと。「はじめまして~」と声をかけると、D氏は「あ、こんにちは!」とちょっと焦った感じでスマホをしまいました。

 その後は和やかに話をしながら、ホテルにスムーズに移動。彼女いない歴半年、出会い系はまだ初めて1カ月しか経っていないことなどを聞いているうちに、部屋に到着しました。

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。