
左『VOCE』(講談社)/右『anan』(マガジンハウス)
10月26日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に、映画『ミックス。』の出演者たちが出演し、新垣結衣(29)が自分と「似ている芸能人」について答えていた。新垣は「桐谷美玲さん(27)と綾瀬はるかさん(32)」と答え、「桐谷さんの表紙の雑誌が逆さまに積まれていて、『自分だったかな?』と思ったら桐谷さんだったっていうことがあって」と語っていた。
これには「確かに似てるかも!」「雑誌とかで見る桐谷美玲はちょくちょくガッキー化してるわ」「桐谷美玲がテレビに出始めた頃は新垣結衣に似てるって思ってた」「ガッキーを女ウケ特化したら桐谷美玲が出来上がりそう」といった共感の声が相次いでいる。
しかし桐谷も大人気女優ではあるものの、新垣との差は歴然。どちらも老若男女問わず好感度は高いはずなのだが、なぜ新垣だけが突出した人気者に成り上がり、桐谷は主演ドラマが低視聴率に喘ぐのか。
学年にして1年の差がある新垣と桐谷。ただしデビューは新垣のほうが4年も早い2001年(13歳)だった。両者の経歴を比較すると、新垣はティーン女子向けファッション誌『ニコラ』(新潮社)のモデルを経て16歳で女優業へと進出。07年(19歳)に『恋するマドリ』で初主演を務め、同年11月に上映されたケータイ小説原作の恋愛映画『恋空』が大ヒットした。その当時の新垣は歌や絵本もリリースしたが、それは継続しなかった。
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)はヒット作だが、主演した連続ドラマがすべて成功しているわけではない。現在のブレイクにつながったのは、2016年秋クールのドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の大ヒットであることは間違いないだろう。それまでも知名度のある美人女優枠だったが、一気に国民的人気女優の地位を獲得。ビデオリサーチ社による「テレビタレントイメージ調査」の2017年8月度の結果では、ついに首位に輝いた。
さらに現在公開中の映画『ミックス。』は、10月21日、22日の映画動員ランキング(興行通信社調べ)にて初登場1位を獲得。公開初日に行われたアンケートによると、映画の鑑賞動機の76%が「新垣結衣が好き」と解答し、新垣目当ての客によって大ヒットしているような状態となっている。ここまで出演者個人を目的に劇場の席が埋まる役者は稀で、まるでトップアイドルのような人気ぶりだ。
1 2