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挿入時のピストン運動、大きな快感を呼び起こすのは「突く」より「ゆっくり引く」!

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Photo by Marc Diego from Flickr

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 セックスでは、たっぷりと時間をかけて心とカラダがジュンジュワ~と準備万端になったら、いよいよ挿入へ進むと最高に気持ちいいですよね。性急に求め合うシチュエーションもたまにはいいですが、いつもだとちょっと痛かったりもしますし。気持ちいいセックスにするも、全く気持ちよくない(なんなら苦痛)セックスになるも、1番のポイントは、ピストンのリズムにあると思います。

ピストン運動=「突く」ではありません!

 「ピストン運動」というと、注射器をシュコシュコするように、“素早く腰を振って、ペニスで突く!”というイメージを抱いている方は多いかと思います。ゆえに、最後までズンズンとひたすら激しいピストンをして勝手に昇天する男性もいるようですが……それ、女性も喘ぐの大変です。オナニーだけですよ、自分本位の快感を追及していいのは。良かれと思って腰を振っているのかもしれませんが、挿入直後は膣がペニスを受け入れ、馴染むまで動かなくてもいいくらいです。

 そんなオナニーピストンをするような男性にこそ知ってほしいことですが、ここで訴えても届くかどうかはわかりません。ピストンの際、角度・深さ・速さを意識している男性はいても、女性が快感を高める最重要動作をスルーしている男性、意外と多く出会います。それは……「引く」とき! 突くときよりもカリで膣壁を掻くように引くときのほうが、大きな摩擦(刺激)で気持ちいい!!! これ、私だけじゃないと思います。

 「カリ高」と呼ばれる「三角形」の亀頭のほうが膣壁や膣口を刺激するので、大きな快感を得ることができると言われていますが、とくにカリが高く大きくなくても、凹凸がある亀頭ならば、快感を得ることができます!

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ゆっくりとカリで膣壁を「こすって引く」こと

 引いたときの快感がわかりやすいのは「正常位」なので、まずは正常位でシミュレーションしてみましょう!

 仰向けに寝た状態で挿入します。ペニスを根元まで挿入したら、ゆっくりと腰を上下左右に動かしてペニス全体で膣内を刺激して、膣に馴染ませます。カリを膣の上壁にこするようにしながら、ペニスを引きます。このとき、カリで愛液を掻きだすように、ゆっくりとした腰使いをしてくれると最高! この“ゆっくりと引く”こそが、オーガズムに導く動作なんだということを、どうしたら広く男性に伝えることができるのでしょう……! 慣れてきたら、少し早めたりとリズムを変えて快感が高まる場所を見つけてもらえると、なお良いですよね。

Gスポットとポルチオは「突く」

 さて、引くことの重要性をお伝えしてきましたが、もちろん「突く」ことも重要ですよね。

 女性の膣内には、ふたつ性感帯と言われる代表的なスポットがあります。ひとつは、膣の入り口から35cmのお腹側にある「Gスポット」。もうひとつは膣の奥(子宮口あたり)にある「ポルチオ」。このふたつに刺激を与えるには、突くことが必要です(正式には、Gスポットは「突く」、ポルチオは「押す」ですが)。

 正常位でGスポットを刺激する場合、下側から斜めにペニスを入れて突き、ペニスを根元まで挿入します。膣が下付きの女性や、相手の男性がなかなかこのテクニックをお持ちでない場合は、腰に枕を置いて膣の位置を高くしておきましょう。ちんこより高い位置になれば、自然と下から挿入できる角度になります。ポルチオを刺激する場合は、奥にグッと押しつけて円を描くように腰を動かしポルチオを捉えたら、離さずに押す(圧迫)することがポイントです。

 Gスポットもポルチオも、ポイントとしてはペニスを「突く」ことだけではなく、膣の上側からカリをこすりつけて「引く」ことを意識することで、今までの数倍気持ちいいセックスになるはず! 敏感だと言われている膣口のヒダヒダもゆっくりと引くことで強い快感が得られるので、体位を変える時に一旦抜くときも“ゆっくり”引くことを意識してください。セックスも、別れも引き際は肝心ですね☆

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 基本的に男性に意識していただきたい動作ですね。とはいえ、男性に要望を伝えるだけであとはお任せではなく、女性側が上側に刺激を与えるように、腰を動かすようにコントロールすることも大切ですよ。

イクときのスピードアップは禁物

 ピストン運動の話の流れでひとつお伝えしたいことがあります。女性の喘ぎ声が大きくなったり、表情からイキそうになっていることを察知すると、ピストンのペースを上げる男性、いますよね? AVの影響でしょうが、大きな勘違いだと思うんですよね〜〜〜〜~(涙)。

 人によって違うとは思いますが、私は、「イキそう!」という時に男性のピストン運動がどんどんスピードアップしたがために、イケなくなったことがあります。反対にオーガズムに達する時を思い返すと、スピード・リズム・強さをキープされているとき、または男性はあまり動かずに自分で腰を動かしているときのような気がします。

 男性側がイキそうなときに、ラストスパートでスピードアップすることは否定しませんが「イキそうなのに、イケない」という悩みをお持ちの女性は、このピストンのスピードアップがオーガズムの邪魔をしている可能性もあるかもしれません。「ゆっくりがイイ」と伝えるようにしてみましょう。“一緒に気持ちよくなる”のがセックスですからね。

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。