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セフレ宣言は必要か? 認識の違いが引き起こしたプロポーズ

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ルミコタイトル

 恋人同士になる時に、どちらかが「付き合って下さい」と言い、もう一方が「私でよければ……」と答えを出す、いわゆる告白という儀式が行われる場合があります。しかし、セフレという関係が生まれる時には「もしよかったらセフレになりましょう」「はい、よろこんで!」などと言葉を介するやりとりはほとんどないと思います。

 セフレがいるという人の多くは、「自然と」「気づいたら」「成り行きで」という非常に曖昧な流れを経て今の関係に行き着いたのではないでしょうか。その流れをお互い同じように認識しているならば、気が済むまでヤッてヤッてヤリまくればいいのですが、そこに大きな差異があった場合、その後大問題に発展する可能性があります。今回は、そんなセフレにまつわる認識の違いについてのお話です。

 私は過去にセフレと認識していた男性がおり、その人と大体週1回、間隔が空いた時は1カ月に1回セックスするという日々を約3年間続けていました。友達の紹介で知り合い、2人で食事をしたり飲みに行ったりしているうちに勢いでセックスをし、そのままセフレになったというよくありがちなパターンです。

 連絡を取る時は「明日の夜、空いてる?」「今家にいる?」などの簡潔な内容のみで、ごくたまに食事や買い物に行くことはあっても、その帰りにどちらかの家に泊まってセックスする、というTHE・セフレといった関係を保っていた私たち。私は彼に対して「いい人だけど、付き合いたいとは思わない。でも、セックスは悪くないし……」という印象を持ち、きっと彼も同じように思っているんだろうなと認識していたので、純粋にセックスする目的のみで彼に会っていたのです。会う回数も頻繁ではないし、連絡も必要事項のやりとりのみだったので、他の日は別の男性とデートをしたり、合コンという名のビッチ活動に勤しんでいました。

 そんなこんなで彼とセフレになってから3年が経ったある日、彼の部屋に使用済みのストッキングが捨ててあったり、洗濯機の横に急にかわいらしい柔軟剤がラインナップされているのを見た私は「彼女できたんかな? めんどくさいことになったらヤダからもう会うのやめよっと」と、彼とのセフレ関係を解消することを決意。もしかしたら彼が隠していただけで、私とセフレだった頃から彼女はいたのかもしれませんが、それを知ってしまった以上セフレ関係を続けるわけにはいきません。

 私はビッチですが、不倫や浮気などの誰かが傷つくセックスは大嫌いなビッチです。それに、女の嫉妬は恐ろしいもの。自分の彼にセフレがいると知った時、その怒りが彼ではなくセフレの女性に向けられることも少なくないはず。危険回避も兼ねて、彼に会うことをやめる方向に持っていくことにしました。

セフレ解消の話し合いで判明した驚愕の事実

 それから何度か彼からのメールをスルーし、自然消滅を狙いましたが、彼はどうも納得がいかない様子で電話をしてきました。「最近、なんかあったの? 俺、悪いことした?」と私に問いかける彼。平和主義で揉め事を避けたい私は「最近仕事が忙しいからもう会えない」と無難な答えで乗り切ろうとしました。しかし、彼は「俺のこと、嫌いになった?」とネガティブで女々しい質問をしてきます。ここで、気まずくなることを承知で「彼女できたんじゃないの?」と私が言うと「なんで? 俺、ロリルミ以外の女に興味ないよ」という衝撃的な答えが返ってきました。

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Lollipop-Rumiko

通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。