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成人の日を前に思い出す、20歳の時。日がな一日セックスしていたあのころ

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Photo by Keiko Shih from Flickr

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 年が明けて10日近くが経とうとしていているので、かなり遅めではありますが、あけましておめでとうございます。2014年はどんな年にしようかなぁとぼんやり思っていた矢先、従妹から振り袖姿の写真が送られてきました。今年、成人式を迎える彼女は、正月休みのうちに晴れ着を着て、写真を撮っていたようです。20歳かぁ。新成人って若いなぁ……という感慨に浸るうち、自分がその年齢だったころの思い出もむくむくとよみがえってきました。

 当時は大学2年生。親元を離れて1年以上経ってもまだ浮き足立ったままで、授業をサボッては彼氏と部屋に引きこもっていました。もちろん、することといえばひとつ。そのころはまだバイブレーターというものは、ただアヤシイだけのものだと思っていたし、ローターぐらいは使ったことがっても、いわゆる“ピンクローター”的なもので、たいしてイイとも思っていませんでした。女性の興味をそそるようなバイブレーターもごくわずかしか出回っていなかったでしょうし、まだ身体をぶつけ合うだけでも、十分に好奇心を刺激されていた時期だったのです。

 そんな私の周囲には、バージンの子がかなりの数いました。ちなみに私が通っていたのは女子大ですが、華やかさとは無縁で、そのころ読んだ雑誌に「合コンしたくない女子大ナンバーワン」と紹介されていた、非モテ系女子大でした。たしかに、ちょっと風変わりな学生が多かったと思います。全体的に男性とは縁遠い雰囲気で、なかには「結婚するまで、純潔を守る」と宣言する子もいて、度肝を抜かれたものです。その子には彼氏もいたのですが、清いお付き合いだというのが自慢でした。在学中にその彼とは別れたものの、その後もポリシーは変わらなかったようで、実際に現在でもバージンです。有言実行! そんな子が周囲にゴロゴロといたのが、20歳の私を取り巻く環境でした。

高齢処女が増えている?

 アラサー、アラフォーでもバージンが増えている……とよく聞きますが、それを初めて耳にした時も、このバージンなクラスメイトたちを思い出しました。でも本当に、高齢処女って増えてるの?

 昨夏、コンドームで有名な相模ゴム工業がセックスにまつわるアンケートを大々的に行い、「ニッポンのセックス」として発表しました。都道府県別のセックス頻度ランキングなどもわかり、とても面白いので、興味のある方はぜひチェクしてみてください。

 そのなかに「セックスの経験がありますか?」という問いがあり、そこで「NO」と回答している……つまりバージンの女性は、20代で約4分の1。

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「セックスの経験がありますか?」 相模ゴム調査より

 けっこう多いなぁというのが率直な感想ですが、個人的になんだか懐かしいという感じもしました。私の周囲の環境は、どうやら時代をちょっと先取りしていただけのようです。それも、30代になるとガクンと減って5%、40代では約2%……。いろんな事情からセックスしたくない・できない人はいますから、この数字を見るかぎり、特に「高齢処女が多い」とは言い切れないように思います。

 この少数派に該当する女性たちが、特に異常だとは思いません。別にセックスをしたからといって偉いわけではないですしね。でも、「してみたい」という気持ちがあれば飛び込んでみればいいのになぁと思うばかりです。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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