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第一次韓流ブームの勢いで韓国人男性と国際結婚した日本人女性の「現在」

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韓国人男性なら誰でもいい…? Photo by Arnaud DG from Flickr

 ヨン様やイ・ビョンホンで沸いた第一次韓流ブームのとき、「韓国男子とつき合いたーい♡」と多くの日本人女子が韓国へ語学留学をしたり、月イチペースで韓国を訪れるようになったりした。あの時代、韓国人の男なら無条件にモテまくり、日本人女子たちがみずから積極的に「エッチして~~」と懇願。なかには12度のデートで結婚を決意し、相手の家に押しかけ女房する日本人女子も少なくなかった。

 あの日本人女子たち、いまどうしてるのかな?
 まだ韓国にいるかな?
 韓国人男性と幸せな結婚生活を送ってるのかな?

 ドラマ「美しき日々」でリュ・シウォンのファンになり、いまから10年前、25歳のときに「絶対に韓国人とつき合いたい!」と韓国に頻繁に来るようになったナツキさん。韓国人とつき合うため、街で見かける韓国人男性に、まさに“手あたり次第”の猛アタック! そこで見事引っかかったのが、ナツキさんよりも5歳上のキム君だった。

「デパートの地下の食料品売り場でひと目ぼれしました。お土産用にどこの海苔を買おうか迷っていたとき、店員だった彼がやさしく話しかけてきてくれたんです。その笑顔を見て、『あーもーこの人しかいない!』と思いました」

言葉は通じないけど、即セックス

 その場ですぐに自分の電話番号を渡し、片言の英語で「今夜会いたい」と伝えた。ナツキさんの希望どおり、ふたりはその夜に会ってエッチをした。

「日本で逆ナンなんてしたことありませんし、エッチの経験人数もそれまで1人と少ない私でしたが、韓国では積極的に動けちゃうから不思議(笑)。彼とはお互いに言葉はできなかったので、コミュニケーションは十分ではありませんでしたけど、エッチは無事にできました(笑)。彼に彼女がいないことがわかったので、その日からつき合うことになりました」

 それからはナツキさんが2週間に1度のペースで来韓。3カ月後にはソウルでアパートを借り、彼との同棲生活をスタートさせた。彼への愛はそうとう強いのかと思いきや、ナツキさんは当時を振り返り、

「うーん、思えば彼という個人よりも、韓国の男性というところに無条件に惹かれていましたね。それでもしょっちゅう会ってたら、好きな気持ちがどんどん大きくなっていくし、同棲を始めたときには、お互いに愛は深まっていました」

と話す。同棲と同時にソウルで語学学校にも通うようになったナツキさん。韓国語も早いペースで上達し、彼とのコミュニケーションにも問題がなくなり始めたころ、ある問題が発覚する。

「デパ地下に勤めていると思っていた彼、実は無職だったんです。私に海苔を勧めてくれたときは、たまたま短期アルバイトでいただけ。翌週にはバイト期間が終わり、私が同棲するまでの3カ月、ずっと働いていなかったんですよー」

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