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アイドルが公開した月給47万7426円! 「仮面女子」Youtuber神谷えりなの給与明細と「賃金0円」訴えアイドルの落差

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 アイドルグループ「仮面女子」のメンバーでYouTuberの神谷えりな(26)が、1127日に公式YouTubeチャンネルに投稿した動画『【ノンフィクション】本当の給料教えます。』で自身の給与明細を公開している。

 神谷はグラビアアイドルとしても活動しており、故郷・静岡では主演ドラマも経験。10月末からYouTuber活動にも精力的で、Gカップのバストを強調した動画作品は100万回以上、アキラ100%の裸芸を模した動画は1000万再生に達するなど早くも人気になっている。

 そんな彼女が公開した月給(支給額合計)は477426円。おそらく総支給額という意味なので、保険料や税金を引くと考えれば実際の手取り(差引支給額)はもう少し減るが、毎月コンスタントにこの程度の額を得られているならファンは安心だろう。ただ人前に出る活動をしていて、この収入であることを多いと捉えるか少ないと受け止めるかは、価値観次第だ。筆者は労働内容やそれに伴うリスクを考慮すると「少ない」と感じたが、それは彼女のようなアイドル活動をしたいと思っていないからである。逆に、その労働内容を望む人にとっては、好きなことでそれなりに稼げて素晴らしいと受け止められるかもしれない。

 しかし神谷えりなも芸能活動を始めた当初はまったく収入を得られなかったと話している。2011年に芸能事務所入りした彼女だが、しばらくは月収1万円にも満たず、貯金を切り崩して生活せざるを得なかったそうだ。それでも6年経った現在、彼女はテレビで大活躍というわけでないクラスのアイドルであるが、上記の金額を稼ぐことが出来ている。この動画公開によって彼女は、「アイドルでもちゃんと稼げる」と証明し、「諦めず好きなことを頑張っていれば夢はかなう」とポジティブなメッセージを送りたかったようだ。こちらのインタビューでは「仮面女子の中でも正直けっこういただいている方」としつつ、「芸能という自分が幼い頃から夢見てきた職業で、自立して生活できるお給料をいただいているなんて驚いています」と話している。

 これと比較してしまうのが、1114日、アイドルグループ「虹色fanふぁーれ」の元メンバーである20代女性4人が、所属していた芸能プロダクション「デートピア」を賃金未払いで訴えた件だ。4人は20157月に「デートピア」と報酬などに関する契約を締結したが、それぞれ月額38000円とされていた賃金が、交通費以外はボイストレーニングなどレッスン費用として天引きされ、一切支払われなかったという。

 そもそもの月額が38000円と大変低く設定されていることに驚くが、家賃や光熱費、通信費、食費などはかからず、税金と保険料も事務所が払う前提なのだろうか? 小さなライブハウスではなくテレビなどの表舞台で活躍していた能年玲奈や清水富美加が「月給5万円だった」と暴露していたが、それが生活費なのか、生活費をサポートしたうえでの小遣いとして使える額なのかで印象はだいぶ異なる。

 どのような職業も下積み期間は低い賃金設定がされているものだが、気合や根性といった精神論で乗り切れる人間は、強運の持ち主くらいだろう。また、神谷えりなの収入もこの先ずっと安定、または上昇カーブを描くとは限らない。長い人生、働き方をいろいろ変化させながら乗り切っていくことが求められてくる。アイドルは将来の道筋の描きにくさもあり、とても楽な仕事ではなさそうだ。

(犬咲マコト)