……って、ヘンな前説になっちゃったけど、今はとにかく毎日いろんなタレントさんを取材中なのよ。でね、そんな中、取材陣が長年、口を揃えて言うのは「関ジャニ∞は異色」という説。ヒナなんかも昔はよく「俺らはジャニーズにしては苦労人やから」って苦笑いしながら言ってたけど、グループ結成後の関西での舞台にはなかなか観客が集まらず、ずっと苦戦していたのよ。「とにかく見に来てよ」とのお願いに私たちも根負けして、みんな自腹を切って大阪まで何度も舞台を見に行って応援したりしたもの。∞はいい意味でガツガツしていたし、上昇志向が強くて、長いものには巻かれるけど、自分らの意見はちゃんと言う面白いグループで、努力もしていたしね。
苦労をしつつも徐々に人気が出始めて、2004年にCDデビューが決まった時は、担当編集や担当記者たちは本当に大喜びしたものよ。報われたねって、メンバーと一緒に飛び上がってお祝いしたの。
長年ずっといい関係を築いていたんだけど、最初にちょっとした違和感を覚えたのは、CDデビューして少し経ったころかなぁ。彼らはジャニー社長に可愛がられていて、長くジャニーさんが担当してくださっていたんだけど、本格的に東京進出をすることになって、ジュリーさんが担当することになったの。
結果的にはそれで彼らの名前は一気に全国区になったんだけど、まだ経験も少なく若かった彼ら。当初は「ジャケット写真や曲選びもちょっと違う。ジャニーさんならこういうラインナップはしなかっただろうし、こんなジャケ写は選ばなかったと思う」「俺らの希望とは全然ちゃう」とポツリと言い始めて。思春期の反抗期みたいなものだったのかしら? でもここまでハッキリと「自分たちの意見をきちんと言うグループ」は今までいなかったから、頼もしいけど、ちょっとビックリしちゃったわ。
でも実際に有言実行させたの。2014年にはジェイ・ストーム内自主レーベル“INFINITY RECORDS”を立ち上げて自分たちの音楽をとことん追求していく勇姿は立派だなって感心しちゃったわ。「やるべきことをやり、やりたいことをやっていく!」信念と行動力はすごいもの。ジャニーズ初の快挙よね!
それに7人ともキャラが濃くて強いし、個性的でしょ。ある意味、ジャニーズの中で、テレビほか公共の場に出ている時とそうでない時と、一番ギャップがあるグループは∞だと思うの。
テレビなんかではわちゃわちゃしてておちゃらけたコメントも発するけど、素の彼らはとても冷静で物静か。テレビカメラが入っていない会見なんかでは波を打ったようにシーンとしちゃう時があって、最初は「えっ、∞ってもっと元気で何でも話しちゃう盛り上げ大好きな明るいグループだと思ってた」って、取材陣はそのギャップにまず驚くのが常。まぁね、もう子供じゃないんだから騒ぐなんておかしいし当たり前なんだろうけど、∞の取材はいつもちょっとビクビクしながら行われるのよ。知ってた?