一生さんの芸歴はかなり長くて、アツは2000年の『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)出演時から目をつけていたことを、ちょっとした自慢にしてたんだけど。2015年『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)、『民王』(テレビ朝日系)、2016年『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)でじわじわとファンを増やして、その人気がワッと拡散したのは今年かしら? 松たか子さん、満島ひかりさん、松田龍平さんとともに出演した『カルテット』(TBS系)で一気にブレイクした感じじゃない?
そしてその名を全国区に広めたのはやっぱりNHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』かしら。『an・an』(マガジンハウス)での全脱ぎセクシーグラビアも評判を呼んで、多くの女性たちをキュン死させ、今もNHKの連続テレビ小説『わろてんか』と、篠原涼子さん主演の『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)に出演中。活躍著しい苦労人の遅咲きヒーロー・一生さんなのに、こんなに早くネガティブな声が聞こえてくるなんて、一体全体どうしたっていうのかしら?
『anone』スタッフの話に戻して結論から言うと、やはり一生さんは出演を蹴ったらしいの。それもかなりの土壇場で! このドラマは同局の『Mother』、『Woman』のスタッフが再結集して作る第3弾で、坂元裕二オリジナル脚本。プロデューサーや監督もみんな一緒で、すずちゃんを主演に迎え、でも「高橋一生ありきのドラマ」として制作を進めていたみたい。
かくいう一生さんも『Woman』に出演していて、インタビューでも「僕の転換期と言えば『Woman』ですね。僕の中では『Woman』以前、『Woman』以後と呼んでいます」というぐらい、坂元作品はとても大事にされていたのよね。『カルテット』も坂元脚本だし、一生さんと坂元さんの関係は絶対! という感じで、制作スタッフだけじゃなく視聴者も「坂元作品に欠かせない俳優・高橋一生」というイメージでしょ?
だから今回も当然すんなり行くはずだったのだけど、どうやら最後の最後に決裂しちゃったみたいなの。その“決定的な理由と詳しい時期”は残念ながら話してもらえなかったんだけど、日テレ局内では「高橋一生は一生、使わない!」なんて声高に言うドラマスタッフが急増しているんですって。
台本を見ても、坂元ワールド全開で、すごくすごく面白いのよ。坂元作品を上手く表現する言葉が見つからなくて申し訳ないけど、鼻息荒いスタッフの「自信作。歴史に残る感動ドラマになる!」との発言も納得できちゃうわ。だから「この作品を蹴るなんてありえない」ってみんな怒り心頭なのよ。
一生さんを追ってる記者たちに話を聞くと「出演依頼が殺到してて、さばくのが大変らしい。他の連ドラも次々と断ってるみたいだし。でも日テレのドラマは恩人・坂元裕二さんの声がかりだし、早くからスケジュールを押さえて決定してたんだよ。よっぽどの理由があるんじゃないかな? 主演じゃないとダメとか(笑)。最近は早くも評判ガタ落ちでもったいないよ」って。