ガールズトークで盛り上がるセックス話。あれが気持ちいい、気持ちよくないだのの話に花を咲かせることもあると思います。でも感じ方は人それぞれなので、指を膣内に挿入して刺激を与える「手マンが気持ちいい」という女性もいれば、「私は手マンが気持ちよかったことがない……」という女性もいるでしょう。
「手マン」って意外と好き嫌いが別れる行為です。中には、自分が不感症ではないかと悩んでしまう女性もいるかもしれません。しかし、手マンが感じない理由は人それぞれ。
膣内開発前
まだセックスの経験が少ない場合、1番考えられやすいのは“膣内がまだ未開発”という理由。気持ちいいと感じるまでは個人差がありますが、数回で快感を得る「性感帯」に変わるのは珍しいと思います。
女性は、クリトリスや膣口などは、比較的最初から敏感で快感を得やすい場所ではありますが、膣の奥へ進むほど鈍感な場所。セックスの経験を重ね、ペニスを挿入し、様々な動きで刺激を与えることで、感覚や気持ちよさを感じるようになるもの。最初は何も感じなくて当然なんです。
▼膣は鈍感な場所である。Gスポット・ポルチオで最初から「イク~」とならない理由
すでに敏感で感じる部分と一緒に刺激
鈍感な部分にゴツゴツした指を出し入れしているだけで「気持ちよくなれ!」というのは難しい話。なりません。もともと性感帯でない場所を性感帯に変えていくには、すでに感じる性感帯と一緒に刺激を与えることが最善策になります。たとえば、クンニで舌でクリトリスを愛撫しながら、指1本から挿入していきます。このとき、クリで感じている快感=膣内に挿入されていることが快感、と脳が記憶していくことが性感帯に変わっていく近道なんです。
▼「気持ちよくない」「挿入も別に…」は、男性のテク不足だけ? 性感帯スイッチ探しませんか
膣内を触るのが早すぎる
セックスにおいて指やペニスを「挿入」する時点では、もうリラックスした状態で十分に気持ちよく感じ、膣がヌレヌレになっていることが前提です。しかし、裸にするまでのスピードが早く前戯もおざなり……にも関わらず、さっそく指を挿入しようとする男性、少なくないですね~。緊張がほぐれていない、心の準備も出来てないと、膣内は乾いていますし緊張で力が入っている状態。そんな膣内に指やペニスを挿入されると、当たり前ですが痛みを感じてしまうんです。
前戯に時間をかけてもらう
個人的には、洋服を脱ぐ前のキスやハグにもっとも長く時間をかけるべきでは? と思うほど、ここが緊張感をほぐす時間だと思っています。そして、ゆっくりと徐々に洋服を脱いでいったあとも同じくキスやハグ。そして裸になっても敏感なところに触るまで、キスや舐める愛撫をたっぷりと繰り返すこと。この繰り返しで女性の性的興奮が高まっていくものです。抑えきれない気持ちのままに突き進めていく男性のペースに合わせるのではなく、「今、緊張している」ということを伝えて、前戯にたっぷりと時間をかけてもらうよう導きましょう。
手マン=痛い
友人は、彼に手マンをされた直後から数日間、お腹の痛みに苦しんだ経験があるそうです。それ以来、膣内に指が挿入されると「またあの苦痛を経験するのか……」と尻込みしてしまうと言います。この苦い経験で身構えてしまい、全然気持ちよいとは思えないと。
手マンによって痛みを感じるというのは、女性の膣内が緊張状態であること以外には、男性のテクニック問題でもあります。ひらすらズンズン力任せに出し入れしている動きが気持ちいいわけがありません。というのも、単純な出し入れというのは、ただ膣の中を摩擦しているだけです。性感帯に変わるべくスポットを圧迫したり、膣口にペニスのカリがこすれる刺激だったりすることで快感を得るものであって摩擦そのもので快感を得ることはありません。
単純ピストンも意味不明ですが、あろうことかガリッと膣壁を刺激する野郎もいます。どう考えても痛いですよね。
膣口の近くから愛撫してもらう
膣内ではGスポットや「そこ!」(不快ではない「不思議な感覚!」)という場所には、指先を離さず圧迫(押す)・緩めるを繰り返してもらいましょう。バイブのような刺激も指先を動かすというよりも腕全体で揺さぶるイメージがベストな刺激方法です。「指を止めて押されるのが気持ちいい」と伝え、実践してみてもらいましょう。
そのほか、まだ指を挿れられることに不安や違和感、痛みを感じる方にオススメなのは、手マンをされる時の体勢と膣口の近くを刺激する方法です。膣を触られているときも、相手の体温を感じたりキスをしながら行うことで、今まで苦手意識を持っていた方も、変化が訪れるかもしれません。
▼手マンに正解ってあるの?「添い寝愛撫」と「中指」がポイント
愛撫や挿入の刺激方法など、セックスは回数を重ねていくことで、自分が感じるスポットやリラックスする体勢などを見つけていけると思います。体調や生理前後などなど、カラダの小さな変化で膣内の状態も変わるもの。その都度、相手に伝えながら“感じない”から“性感帯”へ変えていけるといいですね。