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ガリガリ好き男と163㎝64kgのぽっちゃり女のセックスは「苦行」!?

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。出会い系サイト【ハッピーメール】をやっていると、写真にばかり気を取られてプロフィールをよく読まないことがあります。でも、ちゃんとプロフィールは読まないと後で後悔することもあることを知りました。

『魔夢子さん、はじめまして。長く付き合える人を探しています。良かったら、お友達からはじめませんか?』

 T氏のファーストメッセージは非常に模範的。コンパで知り合った人とのメッセージならともかく、出会い系サイトじゃこんなメッセージじゃ生き残れないよ! と白雪は思いました。これ系のメッセージって110回は来ますからね、いやマジで。

 ではなぜ白雪がT氏に食いついたかというと、理由はまたしても顔です。メッセージの吹き出しの横の顔写真に釘付けになったんです。

 T氏は43歳のメガネ男子。一般的なイケメンというわけではないのですが、なんというか……エロい。細い目の奥から、好奇心に満ち溢れた光が覗いているように見えたのです。綺麗なビッグダディって感じ。

 そして、写真の後ろには本棚が映っているのですが、難しそうな本がぎっしり詰まっていました。こんなエロそうな顔で知識欲もハンパないってこと!? すんごいエッチをしちゃうんじゃないの!? そんなわけで白雪は彼にメールを返したのです。

「いきなりセックスでいいの?」

 家の近所のセブンイレブン前に車で来てもらうと、スズキのワゴンRに乗ったT氏がすすーっと駐車場に入ってきました。中にいたのはビッグダデ……じゃない、T氏。口ひげは薄めだけど、細い目の奥が笑っていて、やっぱりエロい……!! 私の勝手なイメージですが、エロい人って眉毛がまっすぐではなく、少し弧を描いていると思うんです。ビッグダディの眉は覚えていないけど。

 この日のT氏のファッションは、ピンクのニットセーターにクリーム色のズボン。コートは後部座席に放り投げており、車内はぽかぽかでした。T氏とはメッセージでやり取りした際、白雪から「友達じゃなくて、一度だけセックスしてください!」と言ったせいか、最初はちょっと微妙な沈黙が車内を包み込みました。

T氏「本当にホテル行っちゃっていいの?」
白雪「大丈夫です!」
T氏「俺、お金あげられないけど大丈夫?」
白雪「大丈夫です!」

 いくら出会い系サイトと言えど、『いきなりセックスOK』の女はなかなかいないようです。てことは、私ってメタルスライム並みに希少価値高め?

 その後は、お互いに本好きということもあり、本の話で盛り上がりました。自営業のT氏は、本代が経費で落ちるため、新作をバンバン購入しているのだとか。「テレビで紹介された『ルビンの壺が割れた』(新潮社)っていう本が気になっているんですよ~」と言ったところ、「結末教えようか?」とウキウキした顔で言われたので丁重にお断りしました。

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。