やっと反応を示してくれたのです!
しかも、
ナ「実はカミソリで全部剃っています……。
本当はハイジニーナ(パイパン)にしたいんですよね……」
なんと、悩みもないし興味がないとおっしゃるものの、まん毛はきちんと処理しているナメコさん!
ナ「だって、男の人が(クンニのときに)やりづらそうだし、歯に毛が引っかかっているの見たりして……。だからちゃんとしておきたいですし……」
まんこ意識してるじゃないですか!!!!
まん毛の話から、ナメ子さんの元々美しいお顔がさらに魅力的に見える笑顔を見せてくれるようになり、わたしたちは一気に打ちとけました。
ここで気になるのは、ナメ子さんは既婚者なので、(まん毛処理について)旦那さんはどう思うか? ですが、そもそも「私のファッションやメイクに口出ししないで自由にさせてくれるラクな人だから好きになった」と言うだけに、
ナ「ダンナは、『まー、いいんじゃない』ぐらいですね……」
ということで、ナメ子さんはダンナさんと月2~3回くらいのセックスを何の問題もなくそれなりに楽しんでいて、いずれは子供も欲しいということでした。
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嫁が赤いアイシャドウをしていても、嫁がまん毛を剃刀でつるつるにしていても、いずれハイジニーナにしたいと思っていても、全て嫁の自由にさせてくれるナメコさんの旦那さん。
そんなお話を当たり前のようにさらっとされましたが、私にはナメ子さんがとても羨ましく、幸せそうに感じました。
そして思い出しました。
わたしが初めてセックスをした相手に、エチケットとしてまん毛を剃って挑んだところ、「なんで剃るの? 毛があるほうがいいのに」とけなされたこと。
剃るのを辞めたら辞めたで、別の男に「毛深いね!」と笑われたこと。
この国では、女の髪型やメイクやファッションはもとより、おっぱいの大少に留まらず、VIO脱毛のつぶやきをしただけでも、彼氏ではない見知らぬおっさんから「もったいない!」「毛があるほうがいいんだよ男は!」と、なぜかそいつの好みを押し付けられます。いわんや、ビラビラの形をや。
もっと言えば、まんこを語ろうとすること自体、「隠せ!」とモザイクや伏せ字にされるのです(本当は見たがるくせに)。
もしくは逆に「もっと見せろー!」とちんこをおっ勃ててセクハラしてきます。
いずれにせよ欠けているのは、
まんこを語る権限は、まんこの持ち主にあるはずなこと。
これ、そんなにおかしくないと感じた人は、男と女を置き換えてみてください。
女は、男たちがちんこの話を喜々としている時、全力で止めに入りますか?
もしくは逆に割って入り我がことのように盛り上がりますか?
女は、ちんこの形や大きさ硬さ、ちん毛の生やかし方まで、自分の好みをいちいち本人に伝えますか?
(ものすごい反感を買うし傷付けるのがわかるから、陰では言っても、絶対に本人には言いませんよね? 「言える」と言う女を、わたしは生まれてこのかた1人くらいしか知りません)
わたしは男という他者の目を気にしてまん毛を脱毛し、ビラビラを美容整形で切除するというバカをやりましたが、それは自分の体が男のためにある物だとなぜか信じていたからでした。
そもそも女の体に男の目が介入しなければ、悩むこともなかったでしょう。
自分の体は自分のものであるという当たり前の事実を、ナメ子さんの話を通してますます思い知りました。
ナメ子さんのダンナさんのようなすビラしい男が1人でも増える世の中になるよう願います!!!!
ついでにナメ子さんのおかげで、「まんこには何も悩みはない」と言う女性でも、実はまん毛には無関心ではない場合がある、という気付きを得ました。
つまり、切り口は、毛!
ナメコさん、ありがとうございます!
次回は本当のワセジョに突撃を企てつつ、野ざらしマリーの名言で〆たいと思います。
■ろくでなし子 /漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)
ろくでなし子ホームページ http://6d745.com/
日本性器のアート協会ホームページhttp://www.jsoa.jp/
■インタビューコーディネート/野ざらしマリー
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