O:そういう手もあるんだ! そういうのって、誰に相談したらいいんですか?
宮:漢方に詳しい小児科医ですね。
O:うちはすごい泣く子だったんですが、私のことをめっちゃ見てたので、単に抱っこだなと思っていました。実際、抱っこしたら泣きやんだので。
ノ:そして今はママ大好きっ子に育っていますから、大正解だったのでは(笑)。
O:そこで、もしお尻にチューブを刺してたら……。
森:余計泣く(笑)。
ノ:信頼関係も崩壊! 親子断絶……(笑)。
宮:抑肝散って、お母さんがお疲れのときにもいいんですよ。お母さんと子どもで一緒に飲むと、お母さんは気持ちが落ち着くし、子どもも落ち着く。母子同服。介護の現場でも、する側とされる側同時に飲むという手があるんです。互いにイライラがなくなる。
ノ:トンデモ情報じゃなくて、そういう情報こそほしいですよ!
O:でもお医者様じゃなくても、チューブ刺せばいいってもんじゃないだろうってことくらい、わかりそうなものですけど。
危険情報はSNSの燃料
森:お母さんたちって、肛門刺激するだけでもすごく怖がるんですよね。「1cmも綿棒入れていいんですか!」みたいな。なのにこんな長いチューブを入れましょうって、絶対できないと思う。
O:日本で実践するのは、道具の準備だけでも大変ですよね。わざわざ海外から取り寄せて。
森:心理的障壁も物理的障壁もある。ほとんど心配ないと思いますが、チューブの硬さと使い方によっては、腸に穴があくでしょうし。
O:イタリアでは、事故は起こっていないんですかねえ。
宮:事故、大人ではありますよ。趣味でやる人とか。
O&ノ:そちらはね~、激しそうですから!
ノ:まあ騒動の素となった記事を書いた人は、単に「キャッチーなネタだ!」くらいのノリだったんじゃないでしょうか。
宮:それが大きくなっちゃったんでしょうね。
O:確かどこかでまとめられていたと思うんですが、この話に対して医師の方たちから危ないからやめろという反応もあり、中には少し過剰かもと思うものも。すると、そこから「ものすごい危険なこと!」みたいなニュアンスになってしまい、より広まってしまった印象もあります。
ノ:危険なヤバ情報! はまさにTwitterのいい燃料ですから。
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医療を拒否するアンチワクチンがあるかと思えば、素人判断で医療器具を使う謎のケアあり、トンデモ子育て情報はまさに百鬼夜行……。専門家の冷静なつっこみを交えながら、新春覆面座談会は後編へ続く!