2017年10月にハリウッド女優のアリッサ・ミラノがTwitterに投稿したことで始まったセクハラ・性暴力被害を告発するハッシュタグ「#Me Too」。2018年1月1日には、ハリウッドの女優、監督など、エンタテインメント業界関係者300人以上がセクハラや性暴力の被害者を支援する運動「Time’s Up」を開始することを発表しました。「時間切れ」、「もう見て見ぬふりをするのは終わりにしよう」というメッセージが込められています。
先週から募集した、messy読者の皆さんの「セクハラ被害経験談/目撃談」。たくさんのご投稿を誠にありがとうございました。中でも、詳しく被害をご説明してくださった投稿がありましたので、紹介させていただきます。
■旦那と労働組合は、これっぽっちも役に立たない(48歳)
1人目の育休明けに部署異動してすぐに、新しい上司が「(下の名前)+ちゃん付けで呼んでいいか」と聞いてきた。断った途端、思い出したくないレベルのパワハラ開始。別の部署の後輩女性もこいつにつきまとわれ、転職しても電話で追い回されていた。その上、携帯が普及してない時代だったから職場の電話でかけていた! 幸い転職先が電話をブロックしてくれていたけど、今思うと見ていた(怖くて止められなかった)私も加害者だ。
この時の貴重な教訓「旦那と労働組合は、これっぽっちも役に立たない」。旦那は「世の中もっとひどい奴がいる」という根拠のない説を唱えてばかりいた。そのストレスが遠因で流産したんだけど、わかっちゃいなかったね。まともにセクハラパワハラに向き合わない労働組合は、後年脱退した。てめえらに払う組合費があれば温泉旅行に行ったほうが良いわ。
■ダメージジーンズから出ていた膝を触られて(18歳)
学校の先輩に映画に誘われ、「友達が増えるのは嬉しい!」と思い一緒に行った時、上映中に先輩は寝ていました。「俺も見たい」と言っていたのに……その時に帰ればよかったです。
早く帰りたいことを伝えていたのに「もう少し」と言われ、そのまま別の場所で遊び、夕方になって電車で帰っている時に、私の肌が白いという話になり、愛想笑いで返していると、私はダメージジーンズを履いていたのですが、出ていた膝を触られた上「女の子のファッションとか流行りって意味わからない」とけなされました。ショックと泣きそうなことを隠すために笑うしかありませんでした。
その後、LINEでその日の感想を聞かれたため、嫌だったことを伝えると「世の中にはもっと怖い人もいる。そんな君が心配だ」などと説教をされました。最初は自分を責め、感覚と光景と独特な芳香剤の匂いを思い出して泣いていました。
とはいえ、周りの人たちは私の気持ちを理解してくれる人ばかりだったお陰で、その先輩が悪いと思えるようになりました。でも、ニュースなどを見ていると私のような環境は本当に少なくて、ほとんどの人が打ち明けられず悩んでいることを知りました。被害者を責める人がいることも。私も昔は、自分にも隙があったと思いましたが、実際は恐怖で抵抗などできません。無理に打ち明けずとも、被害者が自分を責めなくてもいい。加害者を罰せず、被害者の体と心のケアをちゃんとしない社会は、もっと変わるべきだと思います。
■「胸大きいね」(25歳)
男性上司から、何かにつけて「◯◯ちゃん胸大きいね」と言われていた女性の後輩がいた。私自身も飲み会の時にその上司から「キスするぞ」などと言われて、かなり気持ち悪い思いをした。幸い、別の上司に報告したら別部署に異動していったが、今思い出しても気持ち悪くて悪寒がします。
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