
吸われるなら肉厚唇希望! Photo by Amanda G from Flickr
アダルトグッズ界は年々、「女性の本当の欲望」を叶える方向に進んでいると感じます。私がバイブコレクションをはじめたころは、欲望どころか女性の感性にマッチしたグッズもすごく少なくて、むしろ男性を興奮させるために作られたバイブがほとんどだったことは、これまで何度もお話してきたとおりです。
三周ほどまわって、そういうバイブも味わい深いものと思えるようになりました。木彫りの民芸調だったり無駄にゴツゴツしていたり意味なくグルグル回転したり、そんな珍妙さにサブカル的な面白みを感じます。が、使いたいとは思わないですね~。
それが女性目線で見て「かわいい!」「使ってみたい」と思うのが増えてきた → 女性がオモチャに求める水準が高くなった → メーカーはその先を行くべく新しい機能を提案するようになった……という流れなのかどうかはわかりませんが、女性もはっきりと意識はしていないけど実は欲しているというアイテムが登場するようになります。
たとえばピストンバイブ。これは「なんだかんだいってオンナはピストンでずんずん奥を突かれたいんだろ? グヒヒ」という男性的発想ではなく、むしろ「私がイクまで一定のリズムでピストンしてほしい」という女性のシンプルなニーズに応えて誕生したジャンルだと思うのです。セックスのとき「これこれ、このまま続けてくれればイケる!」というときにかぎってパートナーがリズムを変えたり、体位まで変えようとしたり……。それで完全にタイミング逸してしまった経験がある女性、少なくないと思います。
2018年はこのジャンルがアツい!
でもこれって男性が悪いわけでもないですよね。私が男性でもそうなると思います。お互いに他人だからセックスでこうしたすれ違いが起きるのと同時に、他人だから思いもかけないミラクルが起きることもあります。その一方で、確実にイキたい! という欲望もある。そのために「これは!」と思ったリズムで疲れることなく飽きることもなく、何十秒でも何分でもつきあってくれるバイブがベストアンサーなのです。
同じような女性のニーズに「クリトリスを吸われたい」というのがあることに、私も以前は気づいていませんでした。もともとクンニされるのがあまり好きではなかったこともあり、「吸われる気持ちよさ」をそれほど体験してこなかったというのもあるでしょう。でも、“吸引系”のグッズで一度体験するとコレが病みつきに。振動+吸引という、これまでありそうでなかったけど、これこそ女性が求めていたものだ! と確信できたんですよね。ピストンと同じく、イクまで一定のリズムで吸ってくれるのが至福すぎます。
ドイツ発の「ウーマナイザー」が先鞭をつけたこのジャンル、その後次々と後続商品が登場して、1ジャンルを築くに至りました。お値段がなかなかのものもあり購入を躊躇するのもわかります。でも買ったら後悔しない、というのは私が胸を張って宣言しておきましょう。
ここから後は、代表的な“吸引系”グッズを紹介します!
ウーマナイザー PRO40
元祖ウーマナイザーも改良を加えつつバリエーショを増やしています。美顔器のようなすっきりしたデザインはそのままに、初代モデルよりハンディサイズになり、持ちやすいのが◎です。本家本元だけあって万人が気持ちよく慣れる、最大公約数的なモデルに仕上がっています。個人的には、「ウーマナイザー2GO」と相性がいいと感じます!
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