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紗倉まなは「AV女優」だけど「セクハラしていい女」じゃない AV女優の職業差別に見る「#Me Too運動の本質」

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 一番怖いのは「加害者と言われる側が無自覚の場合」ではないでしょうか。酷いことを言っている自覚がまったくないとは、恐ろしい話です。

 セクハラに限ったことではないですが、実際、「こんな酷いことを言われました」と訴えた時の「……え、そんなことで?」とぽかーんとされる悪い意味での「鈍感」な人って多いですよね。観察してみると、その人にもその人なりに大切にしていることがあり、傷つく言葉もあって、心の構造としてはまったく一緒なのに。

 人を不快にさせるのが確信犯であればさらに罪は大きく(私は“心が故障している人”と呼んでいます)、本当にどうしようもない奴だとその悪質ぶりには困り果ててしまうけど、無意識のセクハラというパターンも、これ、どうしたらいいのか。さっと矢を構えられたらいいんだけどな。

 でも心が故障している人たちがいる状況って、この社会がいろいろな事象を「大したことじゃない」と流してきたからだと思います。だから「大したことじゃなくないよ」とみんなに知らせるためにも#Me Too運動は必要なことでしょう。

 逃げることも立ち向かうことも、自分の心を守るためなら不正解なんていうものはなく、世にはびこる精神的な敵は、自分だけが立ち向かう対象ではなくなってきているような気がします。当たり前だと思われてきたことの中に、たくさん、異常が含まれているのかも知れません。

「何を言っても女性はセクハラと言うから本当にしんどいよなぁ」と呟く殿方もいて、繊細な言葉選びや行動を求められることに面倒臭さを感じている人もいるかもしれないけれど、“相手の気持ちを思いやって言葉を使う(行動する)”というのが本来のテーマであることを忘れないでほしいです。

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紗倉まな

高等専門学校の土木科出身。18歳の誕生日の翌日に事務所に応募し、所属が決定。2011年にイメージビデオデビュー、翌年2月にAVデビューするや否や人気沸騰! SOD大賞2012では最優秀女優賞、優秀女優賞、最優秀セル作品賞、最優秀ノンパッケージ作品賞などなどを総なめで6冠を達成する。『ゴッドタン』キス我慢選手権でも「かわいすぎる」と話題☆

紗倉まなの工場萌え日記