K氏「挿れちゃだめ、挿れるのだけは、だめ」
そのうち、うわごとがまた変化してきました。『挿れろ』ね、了解! 白雪は、体を起こし、ペニスバンドを装着し直しました。白雪にとって初のペニスバンド。エッチな気持ちというより、「上手くできるかな」と心配で緊張感はハンパない!! 童貞を捨てる瞬間の男子の気分になりつつ、K氏のそそり立ったチンチンをゆっくりと撫でながら、ローションをたっぷりと垂らしました。
K氏「アッ、アッ」
いいのかな? アナルに挿入していいの? K氏のアナルは調教済みなのか指で触ると、ゆるゆるとしています。これなら入るかも……と思ったのですが、ペニスバンドを突っ込む勇気が……出ない! 白雪は2本の指を入れてゆっくり上下したまま、動けずにいました。
K氏「だめだよ、挿れるのだけはだめ……」
K氏はきつく目を閉じ、今か今かと待っています。脚をM字に広げ、ペニバンをアナルの先端につけてみた………けど、もう無理!! 怖くてできないッ!!
白雪「ごめん、やっぱり無理だよ……。指でいっぱい気持ちよくしてあげるね」
その瞬間、K氏がカッと目を開いて鬼のような形相で私を見ました。
K氏「何言ってんの!? ちゃんとやってよ!!」
今回の教訓『ペニスバンドは挿れる勇気と覚悟が必要』
30後半のワンピース姿のおっさんに怒られる、ペニスバンドをつけた32歳の女……。思い出すだけでも地獄絵図でした。怒鳴られた後、もう一度最初からと言われたけど、そんな気分にはなれなかったよ……。結局、意気消沈しながら帰宅。家のお風呂に入ろうとして、ふと思いました。私、まったく触られてねえじゃん……。未知の世界に飛び込む前にはしっかり準備が必要だなあと思った白雪でした。