まんことは
「まんこ」という言葉が、体のどこを指すかというと、女性の性器・外陰部です。呼び名の由来はカラダの中心にある“真処(まこ)”“めのこ(女子)”……諸説ありますが、本当のところはわかりません(ちなみに、関西出身の友人はここを「おめこ」と呼んでいます)。
穴である「膣口」だけをまんこと捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、“ビラビラ”と表現する「小陰唇」や、その周りのぷっくりとした部分「外陰唇」なども、総じて「まんこ」です。覚えておきましょう。
まんこはどこにある? どんな構造?
ところで「まんこ」って、どんな構造になっているのかご存知ですか? セックス経験のある男性もクリトリスや膣口以外にはあまり知らないことも多いのではないでしょうか。女性も、自分のカラダの一部であるものの、オナニーだって直接見なくとも出来ちゃうし、自分で陰毛処理している方も上から見る程度で問題ないし。男性はちんこを直接見ることが出来ますが、女性は鏡を使わないと見ることが難しいですし、正面からガッツリ見たことはないという方もいるのでは? では、簡単に「まんこ」の構造をお伝えしていきます。まずは大根がボールペンで描いた「まんこ図」をご覧くださいまし。
◆大陰唇
割れめの両側のぷっくりとした部分。個人差がありますが、脂肪が多くプニプニと柔らかい感触です。脱毛サロンではIラインと言われる場所ですが、毛が生えている人、生えていない人それぞれ。
この部分は軽く撫でたり、舐めることでゾクゾクした快感を得る場所でもあるんです! 性的興奮を感じることで充血して肥大します。
◆小陰唇
「大陰唇」の内側にある“ビラビラ”と呼ばれることもある「小陰唇」。大きさも形も色も、ひとりひとり違います。黒ずみや大きさ、左右対称ではないことに悩む女性が多いのも、この部分です。
ビラッとしているので邪魔者扱いしてしまいがちな「小陰唇」ですが、普段はぴったりと閉じて、膣内に細菌などが入るのを防ぐという大切な役割を果たしてくれています。基本的には膣をバイキンから守り、セックスなど性的興奮を得る際には左右に開いてちんこの挿入を迎え入れる……大変優秀な器官ですね。
◆陰核(クリトリス)
まんこの上のほうにある部分で「豆」にたとえられたりします。「男性の亀頭の名残り」とも言われており、人にもよりますが、とても敏感で強い快感を得る場所です。
男性の亀頭の先端には「尿道」という器官がありますが、実はクリトリスは“快感のためだけ”にある器官。おしっこの穴とは違うんです。
幼い頃、クリトリスに刺激が加わると「気持ちいい」と感じたことで、オナニーの気持ちよさに目覚めた方も多いのでは? それもそのはず、実はクリトリスには、8000本もの末梢神経が集中しているんです! そんなにいじっちゃらめえぇぇぇぇ~~~。
◆クリトリス包皮
クリトリスは性的興奮を感じていないときは「クリトリス包皮」の中に隠れています(皮の大きさや厚さは個人差があります)。性的興奮を得ることで、クリトリスが勃起して大きく膨らみます。“快感のためだけ”のクリトリスですが、様々な刺激を受けても“何も感じない……”という女性は、クリトリス包皮がクリトリスを覆ったまま(剥けない)で快感を得にくい「クリトリス包茎」とかもしれません。「包茎」は男性特有のものではないんです。
◆尿道口
クリトリスから真下の部分にあり、名前のとおり尿が出る部分です。鏡越しでは確認しやすいですが、指で触ってもわからないくらい小さな穴。本来は性感帯としてある部分ではありませんが、セックスにおいて「尿道責め」というプレイもあるので、開発によって快感ポイントになるかもしれません。しかし、とてもまんこの中でもデリケートな部分なので、細菌・ばい菌によって尿道炎や膀胱炎になる可能性があるので要注意!
◆膣・膣口
尿道口のさらに下にある、鏡越しでも指で触ってもわかりやすい穴です。「思ったより後ろのほうだな」「えっ、私は前のほうだな~」なんて、穴そのものの位置にはだいぶ個人差があります。出産時、赤ちゃんは子宮頚部から産道を通って膣から出てくるわけですが、まさにその出口。ちなみに出産時に膣口の皮膚が裂けたりメスで切ったり縫ったり……しますが、恐れなくても大丈夫です。陣痛のほうがずっと痛いそうです。
セックスにおいてはちんこを挿入する部分です。膣口はクリトリスのように「女性はみな性感帯」と勘違いしている方もいるようですが、本来、膣口は鈍感な場所です。開発していくことで快感を得る場所へと変わります。ちなみに、膣内はいつも膣液で濡れた状態をキープし、細菌やばい菌から守るため、常に膣液で湿った状態をキープしています。
◆膣前庭
クリトリスから膣口までの、小陰唇に囲まれた部分の内側。この部分に「尿道口」もありますが、それ以外に膣口のすぐ下の左右にある「バルトリン腺」と尿道口のすぐ下の左右には「スキーン腺」という小さい穴があるんです。快感を得ることで溢れ出てくる液を“愛液”と呼ばれていますよね。膣液を愛液だと勘違いしている方もいるようですが、愛液はこのバルトリン腺とスキーン腺から分泌されるものと、膣分泌液が混じり合ったもののことです。
◆会陰部
「まんこ」から少し離れますが、紹介しておきます。膣口からさらに下に「肛門」がありますが、この間の部分が「会陰部」です。女性の場合、出産時に裂けてしまったり、スムーズに出産するために、この部分を切る「会陰切開」をする方もいます。セックスにおいては”蟻の門渡り”と呼ばれ、指や舌で優しく愛撫することで快感を得る場所とも言われています(男女共通)。
まんこの整形とは
個人的には、膣の位置(上付きや下付き)、クリの大きさや外陰唇・小陰唇の大きさなど、自分のまんこがどんな状態なのか知っておくことは大切なことではないかと思います。私は「セックス相手は、どんなまんこと向き合っているのか」を知るために、月に1度程度ではありますが、鏡をまんこの正面に置いて膣チェックをしています。
きっと鏡で自分のまんこを見たときはショックを受けるはずです。エロ漫画やAVなどでキレイな色、キレイな形に見慣れている場合「ビラビラってこんなに大きいなんて、おかしいんじゃ」「こんなに黒ずんでるけど……みんなはピンク色のはずでは」など、そのショックたるや……。私は毎度見るたびにショックを受けています。でも大丈夫、みんなそうなんですよね。まんこだって十人十色。特にエロ漫画で描かれている漫画は浮世離れしていますから。
▼女性器コンプレックスは解消できる! 他の女性のヴァギナを見て「自分も普通だな」と安心
とはいえ、「誰がなんと言おうとコンプレックスなんです!」と言う方もいるでしょう、自分に自信を持ち、前向きな気持ちになれるのであれば、顔もカラダも美容整形という手段は、周囲がとやかく否定や批判をすることではないと思っています。それがたとえ、普段は見られることのないまんこであっても。
小陰唇が大きいことで自転車に乗ったり、ピタッとしたパンツ(ボトムス)を履くことで痛みを感じて悩んでいる方、日常生活に支障がなくても、まんこへのコンプレックスがあることでセックスに積極的になれない方、または、ただキレイなまんこになりたい、という方など……。どんな理由であれ、理想のまんこに近づくことで沈む気持ちが解消されるなら、「小陰唇手術」という手段はアリだと思います。
以前、messyで連載をされていたマンガ家であり、自らのまんこで型を取ってデコレーションした「デコまん」や「ジオラまん」を発表しているアーティストでもある、ろくでなし子さん。実はろくでなし子さんは「コンプレックスだった」という小陰唇手術を体験しています。「まん毛が濃い」というコンプレックスから解放されようと、脱毛サロンで陰毛処理! まん毛のなくなったまんこに鏡を当てたら……“ニワトリのアゴ下みたいなビラビラに衝撃を受けた”ことから「そうだ、まんこの整形をしよう」と手術を決めたといいます。ビラビラの一部をレーザーメスで切る「小陰唇手術」を受けるまで~施術後のセックスについても教えてくださいました。
▼「私が小陰唇を整形してみたワケ」…まんこアートで疾走するマンガ家・ろくでなし子
▼ MankoBoatの夜明け前~まんこは爆発だ!~【小陰唇手術の詳細も明らかに!!】
小陰唇だけではなく、「まんこの限界に挑戦したかった」とまんこの整形をしたことをインタビューで話してくださったのは、143㎝♡Iカップのグラビアアイドル・雨宮瑠菜さん。Gスポットにヒアルロン酸を打って感度を上げる“Gショット”、膣を狭くする“巾着”、膣の下に肉ひだを作る“ミミズ”と、「なけなしのお金、約150万円」で“名器ショット”なる施術を受けています。施術したことでノ―ハンドオナニーで電車の中でイッた話まで、赤裸々に教えてくれましたよ~。
▼女性器整形でイキまくるボディを手に入れたグラドル、ノーハンドオナニー成功体験を語る!
まんこは臭い?特別においがキツい原因は?
まんこについて気になることといえば、「におい」ではないでしょうか。まず、まんこは排泄する器官が近いですし、パンツや陰毛の影響でどうしても蒸れます。そのため、洗いたてのまんこでない限りは、誰であっても多少は臭いもの。尿の影響によるアンモニア臭や、オリモノに含まれる乳酸によるすっぱいにおいがあるのは正常です!あと、女性ホルモンの影響を受けるので、生理前はまんこのにおいがキツくなるのも当たり前なんですね。
ただ、まんこに顔を近づけなくても臭いにおいがツンと漂ってくる、イカ臭い、チーズ臭い、腐った魚のような生臭さがあるといった場合には、病気など何か原因があるかもしれません。気になる場合にはすぐに病院にかかるようにしましょう。
また、病気でなくても、まんこに汚れが溜まっていると異臭の原因になります。小陰唇やクリトリスの皮には汚れが溜まりやすいので、清潔を心がけてくださいね。
messy公式ゆるキャラのしQちゃんはあることが原因で、まんこの臭いがヤバいことになっていました。その原因とは何だったのか。気になる人は記事を読んでみてください。
まんこが臭すぎて怖いキュウ!! ステディの亀頭も赤くした「膣内のでっぱり」正体とは?
膣トレでまんこは変わる?
最近では、膣トレという言葉も広まり、しているという女性も多いのでは?そんな膣トレの気になる効果ですが、まんこの収縮には筋肉が使われているので、もちろんトレーニングで鍛えることは可能!しかも、想像以上にさまざまな効果を得られるんですよ♪
◆膣トレに期待できる効果1|感度が上がる
まず知っておきたいのが、使わない筋肉はそこに走る神経も衰えてしまうということ。しかも、まんこを鍛えるといったときに主に鍛えるのは骨盤底筋群これは日頃あまり動かす筋肉でないため放っておけばどんどん衰えていってしまうんです……。
しかし、これは逆に言えば、「骨盤底筋群を使えば使うほど神経が増え、感度が上がる」ということでもあります!「挿入ではあまり感じられない」なんて女性も、まんこを鍛えれば劇的にセックスが変わるかもしれませんよ!
◆膣トレに期待できる効果2|膣圧が上がる
そもそも膣トレはこの効果目当てで始める女性が多いかもしれませんね。まんこ周りの筋肉を鍛えれば膣圧が上がり、男性のペニスをぎゅっと締め付けることができるようになります。ある種の女性のプライド的な「男性から締まりの良いまんこと思われたい!」という気持ちがあるのなら膣トレはして損はないでしょう。
ただ、骨盤底筋群はその名前の通り、いくつもの筋肉が連なってできています。そのため、一部だけを鍛えるのでは膣圧を思うように上げることができません。また、一部だけをガチガチに鍛えてしまったばっかりにまんこの入り口が硬くなり、入りづらくなるなんてことも時にはあります。骨盤底筋群全体をまんべんなく柔軟に鍛えることを意識してくださいね。
◆膣トレに期待できる効果3|触らずにオナニーできるようになる
膣トレをくり返していると、次第にまんこを自由自在に動かせるようになっていきます。たとえば、まんこの入り口から奥までを波打つように動かしたりですね。これはもちろんセックスのときに男性を感じさせるのにも有用ですが、何も入っていない状態でオナニーをすることもできるんですよ♪
自由自在に動かすことができなくても、膣トレによってまんこの感度が良くなれば、ぎゅっぎゅっと締めたり開いたりをくり返すだけでも快感を覚えられるでしょう。
◆膣トレに期待できる効果4|スタイルが良くなる
骨盤底筋群が衰えてくると下っ腹がぽっこり、お尻は下にダラン……と、だらしない印象を与えるボディラインになってしまいます。逆に骨盤底筋群を鍛えておけば、このような中年太りを避け、いくつになっても若々しいスタイルでいられるでしょう。
◆膣トレに期待できる効果5|尿もれ予防にも◎
骨盤底筋群は普段、尿や便をせき止めるために使われています。そのため、衰えは尿もれなどの原因にもなってしまうのです。特に女性は尿もれしやすいと言われているため、その予防を膣トレでおこなうことはとても大切でしょう。
デコまん、まんボート、まんこでアート!
まんこを型どって石膏にしてデコレーションをする「デコまん」の誕生は……、小陰唇手術をしたろくでなし子さんが友人から受けた「まんこの型でもとってみれば~」のひとことだったとか。その後、数々のデコまん製作に精を出してきた結果……興味を持った友人とのデコまんを一緒に作る「デコまん女子会」まで開催! さらに、2013年には、“多まん川(多摩川)”にて、「3Dマンボート」進水式を敢行!
”多まん川”で行った進水式には、「こんなバカバカしい企画、見なかったら一生後悔する!」「本当にボートができたて、マジ感動しました!」「この日のために有休を取って」駆け付けた方など……なんと50人近いギャラリーが集まったんです! そう、壮大なアホ企画は時に感動を生むんです!!!
▼全ろくでなしが泣いた! 濡れた! 性器のアート・3Dマンボート、遂に多まん川を渡る!
ピアス、タトゥー、美白……まんこもオシャレに
まんこは出産するため、セックスで快感を得るためだけ、の部分ではなく、オシャレを楽しんでる方もいますよね。タレント・文筆家の牧村朝子さんの連載「まんこカスタマイズAtoZ」では、人類がまんこに加えてきた、美白・脱毛・装飾などなど“まんこカスタマイズ”の歴史を振り返っています。
市販の美白クリームを塗ったり、手術したり「白くなる」と巷で噂になったヨーグルトやはちみつなど手作りしてみたり……。昨今の陰毛事情では、脱毛サロンで陰毛を全剃りしてツルツルのパイパンにしている女性も少なくありません。陰毛残し派の女性も、残った毛を理想の形に整えたりもしているでしょう。その他、恥丘の部分やクリトリス、小陰唇や大陰唇にピアスを開けている方、恥骨あたりから陰部にかけてタトゥを施すなど、痛みを伴いながらもオシャレを楽しんでいる方もいます。
脱毛や美白、装飾やタトゥも、自分が自分のためにする(楽しむ)ことであってほしい、あるべきだと思います。すぐに男性や”誰か”の目線や好みと結びつける方はいますが、メイクもファッションもまんこも、自分が自分のために変えていっているだけであって、”誰かのため”にしているわけではないですよね。だからでしょうか、まんこの整形や脱毛サロンもそうですが「男性に引かれちゃうぞっ」または「男性に喜んでもらうために……」などと紹介されているものを見るとモヤッとします。私自身、「陰部が濃かったら嫌われるかも」なんて考えたことはありません。パンツから顔を出すほどの幅広い陰毛をどうにかしたかっただけです。男性の知人は「女性の陰毛はこういう形が男ウケがいいよ」と言ってきたこともありますが、なんのアドバイスだったんでしょうね。見えない部分だって、自分のためのオシャレを多いに楽しみましょう。
書道、ビールの栓抜き…江戸時代から伝わるまんこ芸「花電車」とは
では、自分が楽しみながらも、まんこを使って他人を喜ばせる伝統芸「花電車」ってご存知でしょうか。ストリップや温泉コンパニオンと言われる女性が行う、まんこを使ったパフォーマンス(芸)のこと。
顔の上に乗せたお札を、まんこ(ビラビラ~膣口)で挟んで取る、という高難度のテクニック! 遡ること、大正時代に生まれたと言われている芸のようですが、messyでは、現役であり“伝説の温泉コンパニオン”と言われるしおりさんに実践していただきました。「花電車」だけではなく、膣に刺したタンポンの紐にさらに紐を繋げ、その先には栓抜きを結び……まんこでビールの栓抜き、さらには、膣にペンを差し込んで“書”まで披露していただきました。おそるべし、プロの膣圧!
▼ヴァギナでビールの栓が抜けた!! 驚愕の「膣コントロール術」大公開!
まんこは放送禁止用語? まんこは卑猥なのか問題
幼少期から「ちんこ」と「うんこ」はよく耳にする言葉かと思います(小学1年生くらいまではこのワードだけで爆笑していた記憶)。そういえば「まんこ」というワードは爆笑以前に発したことも聞いたこともありません。
テレビやラジオでは「ちんこ」と発しても“不適切な~”と謝罪することはありませんが、「まんこ」と発言したタレントは番組降板させられるほどタブー視されています。ではなぜ「まんこ」はタブー視されるのでしょうか。現代美術家の柴田英里さんと文筆家の牧村朝子さんに「まんこ」について対談していただきました。
▼女性器は卑猥なものなのか。これからの「まんこ」の話をしよう
ろくでなし子さんは、「デコまん」作りをきっかけに「まんこ差別に疑問を抱いた」と話します。というのも、「デコまん」(作品)についての取材のはずなのに、なぜかセックスの話になっていたり、「まんこのアートを作っている」=「まんこをさらしているスケベな女」と考えている男性が多いことが要因のようです。確かに私自身、飲みの席で“真面目に”性の話やカラダの話をすると、近くにいる男性は「エロい話をする女」とみなされていることがあり、不快を覚えました。「まんこ」と言うだけでセックスに直結する方々に伝えたい、「まんこは、体の一部であってセックスは関係ない」と。
▼まんこは“男のための穴”じゃない! スケベ扱いする野郎どもには、もっとキレていい!!
▼「性器は卑猥」って間違ってない? 正しい認識は「たまにエロくなるときもある」ではないか
1 2