ゴシップ

“妊活”休業を宣言した森三中・大島の断固たる決意と問題提起

【この記事のキーワード】
『春夏秋冬 いいヨメ 毎日ごはん』 ワニブックス

『春夏秋冬 いいヨメ 毎日ごはん』 ワニブックス

 26日、森三中の大島美幸(34)が“妊活”休業することがわかった。関係者によると、4月の番組改編を機に妊活に入ることをテレビ局に伝えており、今月末にも発表するとみられている。

 大島は2002年に放送作家の鈴木おさむ氏と“交際期間0日”で結婚して話題になった。以来、夫婦円満なことで知られる2人だが、08年に流産を経験。そんな出来事を乗り越え、09年には理想的な夫婦として「パートナー・オブ・ザ・イヤー 2009」に選ばれたり、昨年8月の『24時間テレビ36』(日本テレビ系)では大島が88キロマラソンに挑んだ際に、鈴木氏が結婚10周年記念に作成したVTRを公開し、これまでの夫婦の歩みや強い絆を示したこともある。

 この報道に対して、ネット上では「応援してます!」「34歳という年齢を考えたら、しばらく休業してでも妊活に専念するのはいいことだと思う」など、大島の姿勢を応援する声が目立った。

 ただ、前述の88キロマラソンを敢行した時には「信頼し合ってるんだな」「感動した」という反応があった反面、「私生活を切り売りしすぎ」「流産まで金儲けのネタに使うのか」との否定的な意見もあり、夫婦としての在り方を世に公表していく2人のスタンスに疑問を唱えられたこともあった。

 しかし、今回「育児休暇もなかなか取れないのに“妊活”でお休みできるのは本当にうらやましい」という声もあるように、大島が下したこの決断は、自身のキャリアとひとりの女性としての生き方の狭間で揺れる現代女性と社会にとって、問題提起につながるのかもしれない。

 結婚する、しない、子どもを産む、産まないと女性には様々な選択肢がある。また、各々の事情で「したくなかったけど、結婚した」「産みたいけど、産めない」というケースも多く存在する。そんなふうに“当たり前”が当てはまることのないのが人の生き方であるはずなのに、いろんなしがらみで生きにくさを感じる人もいるのではないだろうか。

 大島は女を捨てた体当たりの芸風で芸人としての幅を広げていくなかで、流産を経験した後には「もっともっと仕事に精を出す」と決意したというが、そこから今回の“妊活”休業に辿り着くまでには大きな葛藤があったことが予想される。世間から期待されている“芸人としての自分”、自分自身がやりたいこと、そして妻としての自分が目指す形、夫から望まれている姿と、世間の女性たちと同じようにたくさんのしがらみを抱えていたかもしれない。そこで、自身の芸風とは全くイメージの重ならない“妊活”を世に宣言したことは、彼女の並々ならぬ覚悟の現れと言えるだろう。

 休業や妊活に限らず、人は大きな岐路に立つ時、どんな選択をするにしても強い決意と継続のための忍耐が必要とされるものである。そのうえタレントとしてそれを世に知らしめるということは、相当なプレッシャーも受けることになる。妊活をしたからといって確実に子供を授かり出産できるという保証はないが、順調なキャリアをいったん停止させてでもその道を選択し、世の中に宣言した大島の今後が明るいものであって欲しい。
(ルイコスタ松岡)