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マドンナのヌードインスタ投稿に「もうすぐ60歳なのに…」年齢を持ち出す息苦しさ

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マドンナInstagramより

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 今なお強烈な存在感を放つ“ポップスの女王”マドンナ(59)がインスタグラム投稿した画像に、世界中で賛否両論が飛び交っている。

 米国時間の25日、マドンナは「今もまだハンドバッグをみてヨダレを垂らしているのよ」と興奮している様子のメッセージとともに、モナリザの肖像が描かれたルイ・ヴィトンの新作バッグを抱えている姿を公開した。撮影のアングルもあるが(下から撮っており、キメ顔とは程遠いが恍惚の表情)、映像で見慣れているマドンナとは別人のように見える表情の写真であること、バストトップは黒い線で隠しているもののトップレス姿だったことなどが世界中に衝撃を拡散している。

 この写真への反応は賛否両論で、「あまり惹かれないわ。あなたを愛しているけどね」「彼女のスタッフ、スタイリスト、友達などが、正直な感想を伝えてあげたらいいのに…。あなたを愛しているからこそ、嫌な気分がするの。唇にもフィラー(ヒアルロン酸などの注入剤)を入れ過ぎ。悲しくなってしまう。それにグリル(歯につけるアクセ)までつけて…」という否定的なもの、そして「まだホットだね。感心したよ。人生を楽しんでいるあなたを見るのは、うれしい」「他人の意見を気にしないアナタが好き」と支持する声、どちらのコメントもインスタに寄せられている。

過去にはわき毛も披露

 マドンナが公開した写真には常に様々な声が飛び交う。直近だと、今年11日にマドンナは娘であるローデスとの2ショットを投稿した。腕を上げたローデスの処理していないわき毛が見えるこの写真に対して「何を考えているんだ?」「不潔」といった否定的なコメントが寄せられる一方、「最高にセクシー」「綺麗です!」と喜ぶファンもおり真っ二つ。マドンナ自身も昨年に「未処理のわき毛…気にしない!」と、わき毛を披露している。

「気にしない!」

「気にしない!」

 これに対してマドンナの年齢を持ち出し「もうすぐ60歳なのに」「いつまでも若いと言われたいの?」というコメントも多く見受けられた。日本国内でも「おばあちゃんのおっぱい…誰得?」「58歳ってもう孫がいるおばあちゃんの年齢なのに、見苦しい」というコメントが寄せられている。

 しかしマドンナが乳首やわき毛を見せるのは性的コンテンツとしての自己表現なのだろうか? 2015年にトップレス写真を投稿した際、ヌード写真が禁じられているインスタグラムでは削除された。それを受けて「お尻を見せるのはよくて、なぜ胸はダメなの? ソーシャルメディアの偽善に溺れているわ」というメッセージとともに、胸を黒いバーで隠したヌード写真を公開して話題になった。翌2016年、アメリカ「ビルボード」紙が選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した際には、デビューしてから34年間、性差別や女性蔑視と闘ってきたことをスピーチで語っている。マドンナのスタイル(表現方法)や信念はブレていない。ポルノとして消費される目的でのトップレス写真やわき毛ではないのだ(これは同時にポルノを否定するものでもない)。

“年齢の呪縛”にかけてはいけない

 マドンナが発信する言動は多大な影響力を持っている。“乳首”に関しては、人気モデルのカーラ・デルヴィーニュをはじめマイリー・サイラス、リアーナなども賛同し、スーパーモデルのナオミ・キャンベルが「乳首を開放せよ!(フリーザニップル)」というメッセージとともにトップレスの写真を投稿するほど、トップアーティストに影響を与えている。

 “わき毛”に関しても同様。数年前から、アメリカでは“世間の女性に対する凝り固まった「美」の概念に振り回されることなく、あるがままの自分(個性)を受け入れ、自分を愛していこう”という「ボディ・ポジティブ」というムーブメントが広がりを見せている。“わき毛”に関しても社会が求める女性の美しさ」や「毛がない=美しくて清潔で魅力的という前提」をぶっ壊すムーブメントとひとつだと言われ、マドンナがインスタでわき毛を公開したあとは、自分のわき毛を見せた写真を投稿する女性が増えている。

 レコード会社の設立、映画や舞台への出演、児童書の執筆や映画監督など、年齢を重ねるごとにマドンナのエンターテイナーぶりは健在。パフォーマンスで、ファッションを通して、SNSを利用して、強いメッセージを発信していく……。このエネルギッシュな女性こそがマドンナ。心配するまでもないだろうが「60歳前の女性はこうあるべき」という固定観念、年齢という呪縛にかけている周囲の声に臆することなく(ないだろうが)、これからもマドンナらしい発信を続けてほしい。