黙っていてもモテまくる「地味女子」の、男の釣り方講座・第五回!
ここで説くのは100人中70人からモテる方法。たった一人の王子様に「ダイアモンドの原石である私」を見つけてもらうのではなく、70人のフツーの男を引っかけて、その中から一番気の合いそうな人を運ぶ……というストラテジーです。
「ナチュラルに生きているだけなのに、なぜかモテてモテて困る」そんな人生を行きて来た女性・タエ子さんに、「なぜアナタはモテまくるのか?」を執拗に問い、その理由を分析した結果が「釣りガール」だったのですーー。
(第四回講座:集団行動女子は男に嫌われる。女の嫉妬を一身に受けてきたモテ女の解)
(第三回講座:1日に3人とデートするための「告白させない」方法とは?)
(第二回講座:ギャップ職人いわく「ほんのちょっとの笑顔で男は落ちます」!?)
(第一回講座:「どうしても万人受けしたい」のなら、オシャレ心とおしゃべりは捨てよ)
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――前回、モテない女性からの嫉妬の嵐にさらされてきた苦悩と鬱憤を発散したタエ子さん。でも、そんなに嫉妬されるほどモテるなんてやっぱりゴイス~。るう子ちゃんがタエ子姐さんみたいに男を釣りまくれる日はくるのか? いよいよラストアドバイスです。
タエ子:さて、と。ごめんなさいね、るう子ちゃん。私としたことが、熱くなってしまったわ。
るう子:いえいえ、ひがむ女がどんなにモテないか、何よりモテるっていろんな苦労があること……よ~くわかりました~!
タエ子:モテることがいいことばかりじゃないってことを理解してもらえて、話した甲斐があったわ!
るう子:あ、あの~、タエ子さん……。
タエ子:どうかした? るう子ちゃん。
るう子:そろそろ、私が「本命」の彼女になれる方法を教えてほしいんですけど!
タエ子:あ、そうね! 自分のことばっかり話してしまってごめんなさい。るう子ちゃんのためになると思っていろいろお話ししたけど、本題がまだだったわね。
るう子:単刀直入に言って、私はどうすれば誰かの本命になれるんすか!? ってゆーか、私とタエ子さん違いすぎて、どう頑張っても私がタエ子さんみたいにモテる気がしないんですけど!
タエ子:そんなことないわよ、るう子ちゃん。どんな女だって、少しの工夫でモテオーラを出せるし、るう子ちゃんを彼女にしたくて集まって来る男なんてきっと山ほどいるわ。
るう子:山ほど!? それマジっすか!?
タエ子:本当よ。心配いらないわよ。
るう子:山ほど男が寄ってきたら……。ど、どうしよう!! 興奮してきた! 詳しくアドバイスお願いします~! タエ子様!
タエ子:まずポイント1! 最初にも言ったように、服装はシンプルに! これが鉄則よ! でも、ただ単にシンプルじゃダメなの。「女らしさ」が含まれてるというのが重要なのよ。
るう子:ふむふむ。例えばどんな服装がいいの?
タエ子:わかりやすいのはミニ丈のシンプルなワンピースにカーディガンのような羽織物ね。コンサバ雑誌に載ってる服は、女から見ると「つまらない、みんな一緒」に見えることもあるけど、結局大多数の男はコンサバが好きなの。シンプルなファッションに、流行はほんのちょっと取り入れるぐらいがちょうどいいわね。気になる男子がどんな服装の子が好きかわからない段階では、まずコンサバにしておけばいいと思うわ。
るう子:そんな恰好、したことないかも……。それに男に媚びてるように見えそうで嫌だなぁ。
タエ子:何を言ってるのよ、そんなに彼氏がほしくて気持ちが男に媚びてるなら、ファッションを変えるくらいどうってことないでしょ。
るう子:それを言われると……。
タエ子:それにね、一度本命になってしまえば、そこからは自分好みのファッションに少しずつスライドしていけばいいのよ。心を掴んでしまえばその後はどうとでもなるわ。
るう子:なるほど! 少しずつ彼を自分色に染める作戦っすね!
タエ子:それから、ファッションと同じぐらい大切なのがメイクよ。るう子ちゃん、そのアイメイク、何時間かかってるの?
るう子:アイメイク? うーん、目だけで30分以上は……。
タエ子:30分!? 男に嫌がられるメイクにそんなに時間かけてるの?
るう子:い、嫌がられるって!? 男はパッチリした目が好きなんじゃないの?
タエ子:るう子ちゃんのメイクは「パッチリ」どころじゃないわよ。真っ黒じゃない! 男が好きなのはいつだってナチュラルメイクに毛が生えた程度のアイメイクなのよ。
るう子:え~! バチバチまつ毛のほうが可愛いのに……。
タエ子:それを可愛いと思ってるのは女だけなの。つけまつ毛をつけるならもっとナチュラルなタイプのほうがいいわよ。それから、アイラインで目を囲むのもNGメイクね。
るう子:めんどくせー! いっそのことすっぴんじゃダメなんすか!?
タエ子:すっぴんはダメよ! メイクをするという行為自体が女子力を上げるひとつのアイテムなの。すっぴんよりちょっとキレイに見える程度がベストね。
るう子:わかりました! めんどくさがらず、ナチュラルメイクの研究に励みます!
タエ子:いつもナチュラルメイクでいれば、いざすっぴんを見せるときが来ても「メイクしてるときと変わらないね」って良いギャップとして受け取ってもらえるわ。
るう子:そんな特典も! 確かに、メイクが濃いと、お泊りとかですっぴん見せる恐怖がハンパないっす。
タエ子:それからポイント2! 自分の話ばかりせず、相手の話を真面目に聞く。これも重要よ。ただし、ノーリアクションは絶対にダメ。相手の話に合わせて、笑顔になったり、悲しそうな表情をしたり。それに、話の内容が理解できない場合はどんどん質問するのも有効よ。
るう子:え、でも、質問しすぎると「何もわからないバカな女」って思われない?
タエ子:それは違うわ。質問することで、相手は自分が優位に立った気持ちになれるのよ。自分の話に興味を持った女が、わからないことを聞いてくれるっていうのは男にとって気持ちいい場合が多いわ。
るう子:わー! 今まで、知ったかぶりして適当に頷いてた……。しかも、自分の話に切り替えたりして。
タエ子:それは最悪のパターン! 自分だって、一生懸命話を聞いてくれる相手が良いでしょう? それは男だって同じなのよ。
るう子:確かに。話聞いてくれない相手なんて嫌だもん。
タエ子:適格な相槌と質問、そしてたまに繰り出す全力の笑顔! これが話を聞くときのベストな対応ね。るう子ちゃんみたいな普段キャピキャピしてる女の子がこれをやると、更にイメージアップよ。
るう子:頑張りますー!
タエ子:そして3つめのポイントは、周りに流されない! これよ。「自分を持ってる女風」に見せるの。友達や同僚と仲良くするのは大事だけど、周りに流されてるように見える女は魅力的じゃないわ。
るう子:なんか難しいんすけど!?
タエ子:そうね、例えばみんなが持ってる流行りものでも、「自分には似合わないから」とはっきり言えたり、誰もが行きたがる場所に行くことを望まなかったり、その程度でも男から見ると「この女ちょっと違う」って思われるのよ。
るう子:みんなと違うほうがいいってこと?
タエ子:簡単に言うとそういうことになるわね。自分に対して可愛く、女らしく、おとなしい彼女が、自立して見える一面を持っているというギャップにグッとくる男は多いのよ。
るう子:あ、そうか、ギャップの演出っすね!
タエ子:そうよ。人間はギャップが好きな生き物なの。ちょっとしたギャップをいくつか持つことで女の魅力は何倍にも見えるわ。
るう子:何倍にも!? それはすごい!
タエ子:どうかしら、るう子ちゃん、自分にも出来そうな気がしてきたんじゃない?
るう子:最初は難しいと思ったけど、タエ子さんにひとつずつ説明してもらったら、なんか私にも出来そうに思えてきました~!
タエ子:そうそう、その調子よ! 今までるう子ちゃんを本命彼女にしてこなかった男たちを見返してやりましょう!
るう子:俄然、やる気出てきた! 今週末は可愛いワンピ買って、来週からギャップ職人になる!
タエ子:ワンピ、一緒に買いに行きましょうか?
るう子:マジっすか? タエ子さんに選んでもらえるなんて最高っす! さぁ忙しくなるぞ~!
タエ子:うふふ。素敵な彼氏が出来たら紹介してちょうだいね。
るう子:もちろん! よーし! タエ子さんとモテる女の悩みを話し合えるようになってみせるぞ!
【今日のまとめ】
●初回は” ミニ丈のシンプルなワンピースにカーディガン”が無敵
●心を掴んでから自分好みの服にスライドさせる
●目を囲まずナチュラルメイク!(すっぴんはNG)
●彼の話を一生懸命聞く! わからないことは何でも聞く!
●「自分持ってる女風」に見せて、ギャップを演出
(イラスト/ナマコラブ)