姫野カオルコさん原作映画『受難』は、まんこに人面瘡がとりついたフランチェス子の壮大な愛の物語でしたが
まんこがしゃべるトンデモ映画は、約40年前、1975年のフランスでも制作されておりました。
その名も『プッシー・トーク』。
『受難』では、まんこにとり憑いた人面瘡を古賀さんと呼び、男性の顔にアレンジされたまんこのような何かがアップされるに留まっていましたが、
『プッシー・トーク』は、なんと、実写のまんこがしゃべる映画ですよ!
そんなアホ映画、観ずにいられましょうか!
早速Amazonで取り寄せたところ、日本版にはやはり局部に全てモザイクが……。ガッカリです。
しかし、ただのB級ポルノだとあまり期待せずプレイボタンを押したわたしは、
日本のセックスレス問題解決への重要なヒントがちりばめられた名画であることを知るのでした。
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主人公のジョエルはモデルエージェント。夫のエリックは建築士。裕福な暮らし、やりがいのある仕事、夫は優しく、幸せな毎日のはず……。
なのに冒頭でも見知らぬ女の子のあとをつけ、つい痴女行為をしてしまうジョエル。
そう、ジョエルは旦那のセックスに不マンだらけだったのです……。
そこまではありがちな設定ですが、
ジョエルの不マンがまんこに溜まって突然まんこが本音をしゃべり出す、という脚本を書いた人はなかなかすごい。
しかも、まんこは旦那のエリックに向かってハッキリとこう言うのです。
「この役立たず!」
「お前とのセックスは、ウンザリだ!」
このやりとりを、もし日本の夫婦間でやってしまったらどうでしょう……?
ご主人は本当に役立たずになるほど精神的に打ちのめされるのではないでしょうか。
奥さんにはそれが容易に予想がつくので、ご主人に何も伝えず我慢すると思うんです。
何でもハッキリ物を言うこのわたしでも、セックスの不マンを元夫には言えなかったくらいですから。
しかし、さすがは“愛の国”フランス。
女(まんこ)は堂々と本音をパートナーに伝え、
男(ちんこ)のエリックも、まんこに真剣に向き合います。
エリックは理想のちんこです。
自分の会社のパーティでジョエルがいきなりオナニーをしてしまい(!)笑い者になっても、ジョエルを軽蔑しません。
大事な商談中に「ヤリたいから今すぐ帰ってこい!」とまんこに脅されれば、仕事を投げ打ってでも帰ります。
必死で帰ってきたのに、エリックを待ち切れずゆきずりのセックスをしてきたジョエルを平手打ちするけれど、やっぱりジョエルが大好きで、セックスして仲直り。
おまけに己のちんこを罵倒し続ける嫌なまんこに耳を傾け、昼も夜もまんこに寄り添うエリック。
こんなに素晴らしい男性、日本にいるでしょうか。
まんこがしゃべるというだけで、「マジ無理!」「ありえねぇ!」と即逃げられそうな想像しかつきません。
やがてしゃべるまんこ女の噂は世間に広がってしまいます。
ジョエル(のまんこ)はマスコミに追われ、一躍、時の人ならぬ時のまんこに。
これが日本なら「まんこ」は放送禁止なので全国ネットのテレビでは絶対に取り上げられませんが、フランスのマスコミはまんこを必死で追いかけます。
(次ページへ続く)
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