楽しかった社内不倫。転職しても…
――不倫相手の彼とは、どれくらいの頻度で会ってたんでしょう。
「2週間に1回くらい会ってましたね。毎回セックスは気持ちよくないんだけど、好きな気持ちは続いていた気がします。でも1年も続いてないかな、10カ月くらいでお別れしました」
――別れの原因はなんだったんでしょう。
「実は、キレられたのって1回だけじゃないんですよね。暴力こそないですが。っていうか、会うたびに機嫌悪いんですよね。何度かメールのやりとりですれ違ったりして、連絡途絶えたこともあるんですよ。でもその度に相手から『やっぱり好き』と言われたり、私が謝って戻ってたんです。会うたびに、どこかでビクビクしている自分に疲れてきてたのもあるのかもしれない」
――いや本当に、その不倫相手の魅力がひとつもわからないですよ……。
「でも、別れた原因はもっと小さなことです。いつも通り、彼から<次に会おう>っていう日程がメールに送られてきたんですね。いつも私が彼の日程に合わせてたんですけど、その日は本当に先約があったんです。だから<ごめん、その日は会えない>って返したら返事が<あ、そう。さよなら~>みたいな。細かい文面を覚えてないんですけど、それを読んだときにサァ~っと冷めた。そのメールに対しての私からの返事も<では、失礼します>みたいな、淡々と返してからは、会ってないですね。たまに会社で顔を合わすときも、最初は彼から『元気?』とか話しかけてきてました。私から話しかけることはないから、ムカついたのか今はもう、相手も私を無視してますよね」
――結果、居心地が悪くなって会社を辞めることにしようと決心されたんですか。
「そうですね、転職活動中です!」
――もう、社内不倫なんてこりごりですか。
「う~ん、どうだろう。転職先でも出会いがあったら……わからないですね。少なくとも“もう、こりごり!”とは思ってないのかも。社内不倫だったから楽しかったのかもしれないな、とは思うんですよね」
――“社内不倫だったから”というのは?
「周りにバレないようにっていうハラハラ感とか、“共通の秘密”みたいなのをお互いに共有してる感じとか。あとは周りが『アイツってこうだよな~』とか言ってても『私は彼のこと知ってるけどね~』って心の中で……なんなんでしょうね、あの変な優越感。そういうところが社内不倫ならではのトキメキだったり、楽しさだったのかもしれない」
――そのトキメキをまた感じたいと?
「思いますね。でも何度も言いますが、私は夫を愛してますからね。夫に関しては、“膀胱炎が怖い。だからセックスは他でする”っていうだけで、夫は絶対的な存在ですから」
そもそも夫の手マンが膀胱炎の原因かどうかは、今となってはもうわからないわけで、しかしそれでもその子さんが「愛する夫とのセックスを楽しめない」心境になってしまったことは覆せないようです。夫より乱暴なセックスをする男性を好きでい続けたことは不思議ではありますが、まったく人の心とはわけがわからないものですね。一時的なトキメキを求めて絶対的な存在である夫をうしなうことになれば、その子さんは強く後悔せざるを得ないのでしょうから、くれぐれも気をつけていただきたいところです。