以前、絞首プレイを体験し「私、セックスは好きだけど特に好きなプレイとかないし、つまんないマグロ女かも……」と自分の性的嗜好の凡庸さに気づいた私。私はこのことを、20歳の時から6年以上の付き合いがあるセフレの竜一くん(28)に相談しました。
すると、竜一くんは「お前、セックスに関する連載をやってるくせに自分が好きなセックスもわからないとは何事だ!! それをきちんと理解していないくせに、読者の方々にセックスについて説こうなんてふざけるな!!」と私を激しく叱責してきました(泣)。ごもっともな意見です。ちなみに彼は私と同じライターでも編集者でもないのですが。
そして、彼は「お前が何をされたら感じるのかいろいろ試してやる」と言い、その都度「これはどう?」「こうしたほうが興奮する?」と聞きながら様々なバリエーションでおっぱいを舐めたり、体をさわったりしてくれました。
その結果、私は「四つん這いになって相手におしりを向けた状態での手マン」「フェラ中に背中をひっかかれる」「正常位で挿入しつつ髪を根元から軽く握るようにしてひっぱられる」等のMっ気が伴う行為が好きだということが判明し(生々しくてごめんなさい)、自分の好きなセックスの全体像をつかむことに成功しました。竜一くんは私のセックス・ライター生命に新たな火を灯してくれた貴重な人物ですね。Big Respect!!
と、ここまではいいのですが、セックス後、彼は私のビッチ生命に関わる一言を放ったのです。
「お前、最近また太ったし、かなり運動不足でしょ? 俺はお前と昔からヤッてるからわかるけど、なんか締まり悪くなってるよ」
私は驚きとショックで言葉が出ませんでした。「太った」「締まりが悪い」、そう言われて落ち込まない女性はいないはず。確かに私はここ数年でかなり丸みを帯びた体つきになってきています。加えて、自分のことをキツマンと思っていたわけではないけれど「締まりが悪い」と言われてしまったからには堂々と「ビッチなう。」なんて言えるわけがありません。私のセックス・ライター生命に火を灯してくれたと思いきや、一気にその火を吹き消した竜一くん。こうして、いろいろと指摘してくれる人がいることは有り難いことですね……。
脱ユルマンの汚名返上!! ビッチ、ジムへ通う
そこで「太ももの周りの筋肉を鍛えるとダイエットにもなるし、自然とアソコ周辺の筋肉も鍛えられるから締まりもよくなるはずだよ」という竜一くんのアドバイスのもと、意を決してジム通いをはじめた私。エアロバイクをこぎまくったり、ステッパーを一心不乱に踏みまくったりして、減量&脱ユルマンを目指すことに。それに飽きた時にはジムに併設されているプールで水中ウォーキングをし、たまに現れる大学生男子のブーメランパンツ姿をチラ見して、パンツの中身を妄想するといった下世話な楽しみを見つけていました。
そんな感じで約1カ月間、週3ペースでジムに通っていましたが、セックスと同じくらい食べることが大好きな私の体重は2kgしか減りませんでした。1カ月で2kg減なら、ダイエットとしては適切なペースなのかもしれませんが、見た目にはさほど変化はありません。まあ、明らかに普段から食べすぎなのでこれでも御の字です。しかし、ダイエットよりも正直アソコの締まりについて気になっていた私はジム通いでそれが変化しているかどうかを早速竜一くんに試してもらうことにしました。
会って早々、「お前、全然やせてないじゃん。また食っただろ」と私に罵声を浴びせる竜一くん。その発言を無視し、私は竜一くんをベッドに誘って多少強引に甘いムードを作り上げました。私の好きなセックスを熟知している彼に身をまかせ、いざ挿入を試みたところ、彼は「うん、だいぶよくなってる」と私のアソコを批評。私は「おお、あんな短期間でも変わるもんなのか」と冷静にそれを受け止めつつ、今後もビッチでいることが許された気がして安心しました。
こうして、私はユルマンの危機から脱出する方法を心得ました。体がゆるむことで、セックス自体もゆるゆるになる可能性が否定できないとわかったのも大きな収穫です。せっかくセックスするのなら、相手にも気持ちいいと思ってもらうのが一番!! 竜一くんの厳しいアドバイスから、そんな当たり前のことを再確認させられたのでした。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。