昨年、テレビバラエティに出始めた当初は「好感度の高い二世タレント」と持て囃されたが、今は一転してブーイング吹き荒れているのがして貴乃花親方(45)の長男・花田優一(22)だ。
彼が注目を集めるきっかけとなったのは、昨年3月放送の『another sky-アナザースカイ–』(日本テレビ系)に靴職人として登場したこと。番組では花田優一がイタリア・フィレンツェで2年半靴作りの修行を積み、靴職人として働いている姿を紹介した。すると「真面目」「二世タレントじゃない道を歩んでいる」「若いのに立派」と多くの視聴者が興味を示した。
しかしその後、芸能事務所(Megu Entertainment)とマネジメント契約を結び、テレビ出演が急増。本業である”靴職人”としての知名度を上げるためにテレビ出演しているといいつつも、靴の話はほとんどしない。花田家の「妹を大切にしろ」という家訓に従い、高校2年生と中学3年生の妹に“口と口で”キスをしていることなどを明かし、花田家どうなってるんだと視聴者をドン引きさせる結果に。
恋愛についても饒舌で、好きな女性のタイプは「日本的な人が好き」「黒髪じゃないと嫌」「女友達にも黒くしてって言う」「ケバい人が嫌い」、モテますよねと質問されれば「そりゃ、モテます。モテないんじゃやらないんじゃないですか? モテない職人なんて、いいもの作れないですからね」。ハッキリした物言い自体悪いことではないが、こうした言動でいつしかテレビでの彼は勘違い男に映るようになってしまった。
さらに昨年6月に結婚していたことを、10月に週刊誌にスクープされて公表。2月25日放送の『おしゃれイズム』で、妻との馴れ初めを話したが、これが目下、炎上中だ。出会いは花田優一が開いていた靴のセミナーで、聴講していた妻に「何かわからないけどコイツかなって思った。セミナーをやってる時にお客様の顔を1人ずつ見ながらしゃべってるんですけど、その時にコイツ嫁かなって思ったんです」と閃きを感じたそう。この、妻に対する「コイツ呼ばわり」が感じが悪いとして視聴者からは総スカン。さらに、またも妹溺愛トークを繰り広げた。
また、花田優一が昨年からTBSラジオのパーソナリティーとして番組を持っていることを紹介されると、上田晋也が「君はどこを目指してるの?」と的確なツッコミ。花田の母(元フジテレビアナウンサーの花田景子)はラジオでのしゃべりに「間が悪い」「滑舌が悪い」「ちょっとは練習しなさい」と厳しくダメ出しをするうえ、父・貴乃花親方はメディア出演自体に反対だという。そして花田優一の本職は“靴職人”。にもかかわらずこうしてラジオパーソナリティやテレビタレントとしてもトークすることは、「今の時代、若者の人たちに、就職活動したい、って時に、企業じゃなくて、職人になろうかな、って選択肢が増えるためにやってます」という目的あってのことなのだそう。現状の花田の活動内容を見て、「職人って生き方もいいよな」と考える若者がどれだけいるだろうか……。
(犬咲マコト)