
浅田結梨Instagramより
相次ぐAVへの出演強要問題に対し、17年4月に「AV業界改革推進有識者委員会」が設立された。18年2月20日には出演女優が作品販売停止を申請できる窓口を設けるなど、業界の改善に向けて取り組んでいる。そんな最中、AV女優からまた別の悲鳴が上がった。人気女優によるアイドルユニット「SEXY-J」に加入する現役AV女優・浅田結梨(21)が、3月1日の明け方に自身のTwitterにて撮影時の苦悩を立て続けに投稿した。
「フェラは必ず過剰なくらいの音たてなくちゃいけないし、男優さんは監督の指示とか気にして全然私をみてくれない時だってあるし、なんか映像映えするためだけに魅せるSEXみたいなのに疲れちゃった…性病気にしてまったくプライベートで遊ばなくなったし。私の好きだったSEXってなんだっけ」
「disってるわけじゃないんです。ただ流れ作業みたいなエロに心が麻痺しちゃってるんだと思います。1日ギュウギュウに詰め込まれた撮りきらなくちゃいけないたくさんのエロコーナー。予算少なかったりするから制作さんメーカーさん大変だと思う。そういう時代だからしょうがないのもわかる」(すべて原文ママ)
その後、「これで仕事が減ったとしても私は後悔しない。 わかってくれる人達と私はお仕事したいです」との投稿で締めている。浅田結梨は、15年11月にAVメーカー・SODより「単体女優」としてデビューした後、現在は「企画単体女優」として活動しているようだ。
「単体女優」とは、メーカーと本数契約を交わし、リリースされる作品は月に1本。ギャランティは、基本的に1本単位で支払われる。一方、「企画単体女優」は特定のメーカーと専属契約を交わすわけではないため、オファーがある限り何本でも出演可能。ギャランティは、日当で支払われるケースが多く、「単体女優」より金額は低い。それゆえ、受ける仕事量によっては「単体女優」よりも撮影数が多くなるため、身体を酷使することになる。しかし、AV女優を取り巻く環境は、花形と言われる「単体女優」でも厳しいそうだ。
「確かに『企画単体女優』であれば、浅田さんの言う『1日ギュウギュウに詰め込まれて撮りきらなくちゃいけない』というのが現状で、1日でパッケージも含めて全部撮影しないといけないので大変です。でも最近は、誰もが知ってる大物単体女優でも1日に詰め込まれています。作品が売れないので業界全体にお金がなく、制作経費が絞られているのが原因です。浅田さん以外にも愚痴を吐きたい人は大勢いると思いますよ」(AV業界関係者)
さらに浅田は、AV業界の問題だけでなく「AVのセックスはあくまで演出」という点についても言及した。
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