風俗で働く女性の多くは家族や友人に風俗で働いていることを内緒にしていて、バレないよう工夫をしています。
現役イメクラ(ヘルス)嬢のさくらさん(21歳/仮名)も、“家族・知人バレ”は避けたい派。実際、そこのイメクラには風俗嬢であることをオープンにしている子もいるそうですが、彼女いわく、家族などには内緒で働いている子のほうが多いそうです。
さくらさんは「世間の風俗嬢への偏見はゼロではないし、もし両親が私の風俗勤務を知ったら、絶対悲しませてしまう」と考えているため、風俗嬢であることを周囲には明かしていません。その背景には、“家族バレ”してしまった元同僚の存在も大きいそうです。
風俗が親にバレて店を去った風俗嬢
さくらさんの元同僚であるララさん(仮名)は、店の指名ランキングで毎月上位に入る人気嬢でした。さくらさんはララさんと同じ時間帯で働くことが多く、店で顔を合わせた時には他愛もない話をする仲だったといいます。しかし、ある日からララさんが出勤しなくなってしまいました。
「人気の嬢だったので、スタッフも困惑していました。体調でも崩したのかなと思い、ララさんに連絡してみたのですが、返信もなかなか帰って来ず。しばらくして、彼女から『親に風俗バレちゃった。お店も多分辞めることになると思う』と連絡がありました。結局、彼女はそのまま店を辞めてしまいました」
ララさんは「写メ日記(※写真付きの日記)」をほぼ顔出しで更新していました。悲運にも、その日記をララさんの同級生が見つけてしまい、そこから両親にもバレてしまったそう。
「ララさんの両親は娘の風俗勤務に、ただ涙を流していたそうです。ショックを受ける親の姿を見て、ララさんは店を辞める決意をしたと。『風俗自体には後ろめたい気持ちはあんまりなかったけど、親を泣かせてしまったことは、ただしんどい』と話していました。もし同じ状況になってしまったら、私もいたたまれない気持ちになると思います」
実は、ララさんの話はまだ終わりません。彼女の風俗勤務を知った同級生が何を思ってか、店の掲示板にララさんの個人情報を書き込んでしまったのです。ララさんは人気嬢だったゆえ、粘着質なお客さんもいて、書き込みが原因で、学校などで待ち伏せを食らったそう。その頃から、さくらさんもララさんと連絡が取れなくなってしまい、現在、彼女の消息を知る手段はありません。
この件以降、さくらさんは「写メ日記では顔出ししない」ことにしたほか、「稼ぎがあっても生活水準を変えない」「生活圏内から離れた店で働く」ことを徹底しているそうです。嬢だけでなく、店側も身内バレ対策を講じていて、中にはアリバイ会社を持つ店もあります。
「社会的に死んでしまうから、身内バレは何が何でも避けたい」と話すさくらさん。風俗嬢は各々“そこで働いている(もしくは働かないといけない)理由”を抱えています。その理由込みで「内緒にしたい」風俗嬢は少なくありません。