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膣カンジダは一度発症すると、再発しやすい疾患です。カンジダは膣内の常在菌(真菌)ですが、免疫力や体力が低下すると、菌が増殖しやすい環境になり、炎症を起こしてしまうことがあります。軟膏薬「フェミニーナ」シリーズで知られる小林製薬の調べによれば、膣カンジダは5人に1人の女性が経験していて、そのうち7割が再発をしているそうです。
膣カンジダが再発したら
私も数年前にはじめて発症してから、何回か再発を繰り返している女性のひとり。はじめて発症したときは婦人科にかかる必要がありますが(類似疾患との判別が必要であるため)、再発に関しては薬局で市販されている専用の治療錠剤(膣に挿入するタイプ)を購入することができます。
膣カンジダについては「ビオフェルミン錠を膣剤として使用すると効く」「無糖ヨーグルトを膣に塗ると治る」という民間療法がネットで普及していたりしますが、正直あまり効果はないと思います(ビオフェルミンは試してみたことがあります)。膣内は乳酸菌によって酸性に保たれている、という情報からこうした迷信が広がったのかもしれませんが……。なお、日常的にヨーグルトなどで乳酸菌を摂取することは、カンジダ再発を防止すると言われています。
個人的にオススメしたいのは、「コラージュフルフル 泡石鹸 ピンク」。ちょっとお値段は張りますが、抗真菌成分が入っている薬用石鹸です。デリケートゾーンをコレで洗うようにしてからは(洗いすぎには注意)、以前と比べたら再発しにくくなりました(個人差はあると思います)。
膣カンジダ発症時のセックス
膣カンジダの症状は「おりものがカッテージチーズのような白いカスになる」「膣・陰部のかゆみ」のほか、「性交時における陰部の痛み」もあるので、基本的に発症時のセックスは避けなければなりません。膣が菌の増殖によって炎症してしまっているので、ペニスがこすれると痛みがあります。
過去に、治りかけの時期にセックスを試みたことがあったんですが(コンドームを着けて)、それでも普通に痛くてセックスどころではなかったので、当たり前ですがちゃんと完治するまでセックスは我慢しましょう……!
なお、男性もカンジダ菌を持っています。男性は女性と比べると症状を訴えるケースは少ないそうですが、「亀頭包皮炎」を発症するケースがあるとのこと。亀頭包皮炎は、亀頭部や包皮に白いカスが出たり、かゆみや赤い発疹が現れるという症状があります。カンジダは性行為で感染する確率は低いと言われていますが、ゼロではありません。パートナーのいずれかがカンジダを発症していたら、性行為は控えてください。本当に痛いですしね。