
ほとばしる艶っぽさ…
私が“相棒”と出逢ったのは高校生の夏のことでした。ドン・キホーテで見つけた相棒……こと電動マッサージ機(本当に“棒”)は、たちまち私の股間にフィットして、厳ついボディながらも適度な密着感と振動の強さに、心までガシガシ震わされてしまったのであります。
そうして愛用し始め、気づけば早10年。こんなにも長い年月使用した自分専用の家電は、炊飯器(つい先日他界しましたが……)とティファールくらいでしょうか。そう、けっこう大人の玩具って物持ちが良くて頑丈なのであります。
そんなことを、購入したアダルトビデオを見ながらふと気づいてしまう、独り身の深夜三時。鎮まった部屋に響き渡る電マの音と喘ぎ声、こんな日々にいろいろと思うことはたくさんありますが、私がお話ししたかったのは孤独の戯言ではなく、「大人の玩具」の素晴らしさであります。
大人の玩具。irohaさんが発表した調査によりますと、私のように、自発的に購入する方は意外にも少なく、ほぼ半数の女性が「グッズプレイに興味がある」ものの、7割近くの方が「相手に提案されたら使いたい」とのこと。なるほど、提案される前から「興味あるな~」と悶々としていても、自分から意欲的に使用するか問われれば、恥ずかしさや抵抗感が芽生えてしまう、というのは頷けるお話です。
大人の玩具といえば「“いかにも感”満載の厳つくてごつごつしている機械=痛そう」というネガティブイメージも強いのかもしれません。いきなり紫色のドデカい棒がデデーン! と登場すれば「なにこれやばくない?」と急に引いてしまう、あの感覚。こんなラスボスとは戦えなくないっすか……? と股間と相談しちゃう代物も中にはありますよね。「アダルトグッズがなくてもセックス自体に支障はないし、充分気持ちいいし」と必要性を感じない方も多いのかもしれません。