(ほぼ)童貞のN氏
ホテルに入るまでの間で情報収集した結果、『N氏はPR会社に勤めている』『年齢=彼女いない年』『童貞ではない』ということがわかりました。
N氏「ずっと片思いしててね~、その子の家まで行ったことはあるんだけど」
白雪「つけたの?」
N氏「違う違う! その子が大学の帰りに家まで送ってけっていうから。毎週水曜日は家まで一緒に歩いただけ」
白雪「(それ、いいように扱われてないか……?)」
N氏「家にあがったこともあったんだけど……」
白雪「告白はしなかったの?」
N氏「したよ。何回も。俺、一度こうって決めるとその目標だけに没入するから」
ああ、なるほど……。今の夢は『おっぱいの大きい子とセックスする』ですもんね。お互いにシャワーを浴び、ベッドに寝転びます。N氏は不慣れな手付きで白雪のおっぱいにそーっと触れてきました。「おお~~」と声をもらすN氏でしたが、白雪が「もっと揉んでいいよ」と言うと、指先に力をちょこっとだけ加えました。まるで私のおっぱいが触れたら壊れるかのようなソフトタッチです。N氏、あまり女性経験がないのでしょう。おっぱいを熱心に揉み続けるだけで、他を触ろうとしません。
白雪「どうしたい? 私、責めようか」
N氏「ううん。あの……できれば、もっと明るいところで見たい」
明るいところ、かあ~~……。20代の頃なら即答で「おっけー!」って言えたけど、この歳じゃなあ……。ベッドに行くなり、ムーディな音楽をかけて、部屋の明かりも暗くしているのは、贅肉や化粧ヨレなどなど、書ききれないほどの余計なものを見せないためでもあるんです。うーん。どうしよう……。
断ろうかなと一瞬思いましたが、N氏は勝手に明かりをつけるわけでもなく、私の返答を待っています。その姿を見ていたら、「あんたの夢をかなえたろか」精神がぐぐっと持ち上がってきました。(ほぼ)童貞くんなんだもん。せっかく叶いそうな夢、叶えてあげたい……。げ、幻滅しても知らんからね? 白雪は頷くと、照明を一番明るくしました。
N氏「わあ、真っ白だ……」
蛍光灯に照らされた白雪の真っ白なおっぱい。加齢で重力には逆らえていないけど、まだおわん型はキープしておりました。N氏は嬉しそうにおっぱいを持ち上げたり、つまんだりと遊び始めました。その指の使い方はまるでお医者さんみたいで、白雪は真顔で触られまくっていました。
え、N氏……。もっといやらしく舐めまわしたり、こねたりしたっていいんだよ……! でも、じっと見つめられて、乳首の先をつままれると……イケないことを考えてるみたいで気持ちいいのも事実……。
今回の教訓『完璧地雷だと思っていても、中には良い人も紛れているかも』
その後のN氏とのセックスはぶっちゃけ気持ちよかったです。彼はテクニックこそないのですが、白雪が上になって騎乗位で動いている最中、おっぱいを触りながら「すごくいい」「最高のおっぱいだ」「可愛い」と何度も褒めてくれたのです。
完璧地雷だ! と思うメッセージも、ごく稀に「出会い系に慣れていない良物件」が紛れている可能性もあるみたい。これからも、どんどんチャレンジしていこう! と思った白雪なのでした。
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