4月18日、女性問題で辞職を表明した新潟県の米山隆一知事(50)。米山氏は出会い系サイトを通じて出会った複数の女子大生に金銭を渡して関係を持っていたと、19日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。すなわち「援助交際」疑惑である。
米山氏と関係を持っていたという女子大生・A子さんは、「週刊文春」の取材に「出会い系サイト『ハッピーメール』を通じて知り合った」「最初からお互い援助交際が目的」と答えている。A子さんはコンドーム付きのセックスで3万円の“お礼”をもらい、以降、米山氏とは月1回ほどの関係を持っていたという。
この報道は、出会い系サイトが援助交際の温床になっていることを改めて浮き彫りにさせている。実際、かつて出会い系サイトを通じて援助交際をしていた真美さん(仮名/20代前半)も、ハッピーメールを利用していたという。過去の記事で紹介したが、真美さんも出会い系サイトで出会った男性から「1回3万円」の援助を受けていた。
「援助交際の温床となっているのは、ハッピーメールだけではないですけどね。正直、どのサイトも男性が女性にお金を渡す前提でメッセージすれば会えると思います。出会い系の援助交際の相場は1万5000円から3万円くらい。なので、米山氏が払っていた“お礼”は特別高額ではありませんね」(真美さん)
米山氏とA子さんは最初から援助交際目的で通じ、その後、新宿で待ち合わせをしてラブホテルに向かっていたそうだ。しかし、ほとんどの出会い系サイトでは禁止事項に売春行為が含まれているはすだが……。
「ハッピーメールに限らず、どのサイトにも掲示板があります。そこには大抵『大人の関係お願いします。お礼ありです』といった援助交際を匂わす投稿がされているので、そこから書き込み主に連絡を送るパターン、またプロフィールを見て、直で援助交際を持ちかけるパターンなどがありますね。サイトによっては援助交際に関するワードが禁止ワードに含まれているので、その言葉を避けて書き込みをしたり、メッセージを送ったりするんです」(真美さん)
サイト内でメッセージのやりとりを開始させ、双方の希望が合致すれば、実際に会うことになるという。メッセージではどのようなやりとりをするのだろうか。
「1回きりの関係なら、会える日時を調整する程度ですが、長期的にお付き合いすることになるようなら、直の連絡先を交換して会える頻度、1回あたりの金額、コンドームの有無などの確認をしますね。また、女性の容姿を写真で確認したがる人もいます。お互い条件を満たしているようなら、そこでやっと待ち合わせの日時を決める感じです」(真美さん)
実際、真美さんはお礼が3万円以下の場合は関係を断っていたという。逆に、男性側が真美さんの条件を飲めず、お断りされてしまったこともあるそう。
米山氏は辞任を発表した会見で「自由恋愛のつもりだった」と釈明しており、金銭を渡した理由については「好きになってほしくて、関心を買おうとした」としている。
これについて真美さんは、「援助交際目的で出会い系に登録した女性は、あくまでもお金目当てなことが多いと思う。私もそうです。たまに執着してくる男性もいますけど、そういう場合は自分から関係を切ります。トラブルを避けたいので。お金をくれることはありがたいと思うけど、そこから恋愛に発展することはないですね」と言う。割り切った関係のつもりでも、恋愛に発展する可能性はゼロではないが、限りなく低そうだ。