『おっさんずラブ』公式サイトより
4月21日にスタートした土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』（テレビ朝日系）。平均視聴率は2.9%と、同枠前クール『明日の君がもっと好き』の初回平均視聴率は4.3%、前々クール『オトナ高校』の初回平均視聴率5.4%と比べて数字こそ劣っているものの、第一話からドラマ史上見たこともない超展開を見せて視聴者を釘付けにしています。
同ドラマは、2016年12月30日の深夜に単発ドラマとして放送された同名ドラマをレベルアップかつリニューアルして連続ドラマ化したもの。単発ドラマでも同じ役を演じた田中圭と吉田鋼太郎に加え、林遣都が参戦し“この春いちばんピュアな（おっさん同士の）恋愛ドラマ”“真剣トキメキ・ラブコメディ”と公式サイトには少々大袈裟にも聞こえる謳い文句が並んでいます。しかし実際に、可愛いヒロイン・吉田鋼太郎、そしてイケメンすぎる林遣都を堪能できる最高のドラマだったのです。今回は、2人の魅力に焦点を当てて第一話を振り返ってみましょう。
吉田鋼太郎の“仔犬系おめめ”が可愛い！
主人公は、結婚したいのに彼女いない歴5年、運命の女性を待っている33歳の実家暮らしの男・春田創一（田中圭）。そして春田が勤める天空不動産営業部の部長こそが、吉田鋼太郎演じる黒澤武蔵です。妻（大塚寧々）とは結婚30年目で、頼りがいのあるダンディな上司です。そんな春田と黒澤部長の関係性に異変が生じたのは、とある通勤バスでのことでした。
春田がバス内で痴漢に間違われた際、たまたま同乗していた黒澤部長に容疑を晴らしてもらってお礼を伝えていると、バスが急ブレーキを踏み2人はハグ！ その瞬間、至福の表情を浮かべる黒澤部長ですが咄嗟に離れます。しかし春田は、その拍子に落ちた黒澤部長のスマホを拾ったことで、黒澤部長の待受画面が“春田が大きなお口を開けてご飯を食べている写真”なことを知るのです。
クールにバスを降りて会社に向かった黒澤部長と、会議中も待受画面の謎に悶々とする春田。さらに、同日に営業所に移動してきた本社のエース・牧凌太（林遣都）に資料を渡すよう黒澤部長に命じられて黒澤部長のパソコンを開くと、春田の隠し撮り写真が大量に入ったフォルダを発見！
その後、トイレに逃げ込み小便器の前で頭を整理していると、黒澤部長が「見た？」「ほんとに見てない？」「……ていうか何を？」とにじり寄ってくるのです。頑なに否定した春田ですが、この写真フォルダを発見してしまったことで、超展開の幕開け！
まず、毎日提出していた「営業日誌」のコメント欄に、突然、黒澤部長から日々コメントが付くようになりました。他社員の同欄にはコメントがないのになぜ？ 待受画面、写真フォルダ……黒澤部長の気持ちに気づき始めた春田。
「こういう場合、部下としてどうしたら良いんだ！」と苦悩していたある日、コメント欄を使って黒澤部長から夜の公園に呼び出されるのです。いざ向かってみると、そこには大きなバラの花束を持った黒澤部長が！ そして、落ち着いた口調で仕事の話を始めたかと思えば、声を荒げてこう叫ぶのです。
「好きです！ はるたんが好きでーーーーーーす！！！！！」
「本当はずっと心の中に閉まっておく気だった。でも、写真見たよね？ 見たでしょ？ はるたんの写真。だからもう自分に嘘を付くのやめようと思ってさあ!!」
はるたん!! 瞬き多めで目をウルウルさせる黒澤部長55歳。そして頭を下げて言います。
「はるたん！ 俺は結婚していて妻がいる。だから、俺がちゃんとするまで待ってほしい。春田、俺に時間をくれ！！！」
えええええ!!!! しまいには、花束を押しつけて言います。
「ありがとう！」
何のお礼！！！ そのまま走り去っていきました。涙を流しながらテンパる春田改めはるたんでしたが、とある日の屋外イベント会場でまた事件勃発。鉄の看板が黒澤部長に向かって倒れそうなことに気付いたはるたんは、黒澤部長をかばったことで下敷きになり意識を失い病院へ搬送。はるたんの治療中には、病院の待合室には「俺のせいで春田が……春田が！！！」と取り乱して泣き崩れる黒澤部長と付き添いの牧の姿が。
そして、はるたんが奇跡的に無傷だったことを知ると、黒澤部長は病室内で「ばかああああああああああ！！！！」とはるたんの腰に抱きついて号泣!! さらに、仔犬のような上目遣いで「はるたん、無事でよかった……」と一言。この時の声なんて、ほぼ聞こえないハスキーボイスなわけですが、何だかものすごい可愛い！ はるたんも、無意識のうちに黒澤部長の後頭部を撫でてしまうのです……。当初、黒澤部長の気持ちを拒絶していたはるたんですが、早くも気持ちに変化が見えてきた瞬間です！
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