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出会い系サイトで素人女性を買う既婚男性に会ってきた…「大人の付き合い」ってなんやねん!!

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。最近、白雪はある発見をしました。『大人の交際でお会いできればと思います』と書いているプロフィールが、『僕、既婚者です』というアピールだということ。事実、白雪に同文言を送ってきた男たちは9.9割、既婚者でした(0.1割は、配属者の有無を聞いたら「ひみつだよ~ん」と答えたウザイ奴)。まあ、たしかに既婚者でもなければ、最初から『大人の交際で』って釘を刺す理由はありませんもんね。

『日々の生活に潤いを与えてくれる女性を探しています』

 P氏(40代前半)も白雪に『大人の交際で』と申し出たひとりでしたが、P氏の場合はファーストメールで『結婚をしています』と宣言。写真は、『HEY BOY!』というスタンプで目元が隠れているものの、年相応の深いしわが口元に刻まれていました。プロフィールを見ると、身長165169㎝、ルックスはジャニーズ系となっています。白雪はもう一度、写真をじーっと見ました。

 ……ジャニーズ? どう見ても、春風亭昇太師匠に似てるけど! 普段なら『大人の出会い』系のコメントはスルーする白雪でしたが、彼には返信してみることにしました。白雪は一度、聞いてみたかったのです。あなたはどういうつもりで出会い系サイト【ハッピーメール】で出会いを探しているの? って。

大人の交際を求める理由

 休日は子供と遊びに行くから、毎週水曜日の夜なら大丈夫というP氏。メールのやりとりをほとんどしないまま、スムーズに会うことが決まりました。

 白雪の住んでいる街はそれほど大きくもない地方都市。市民たちが日曜日に行く場所といえば、イ〇ンに決まっている……。もしかしたら、イ○ンでP氏とその子供たちと通りすがっていたかもしれない……。そんなことを思いながら、待ち合わせ場所のコンビニの駐車場に向かうと、黒いミニバンの中にP氏が乗って待っていました。

 案の定、P氏は40代のおじさん感の漂う男性でした。メガネの奥の眼差しは優しいし、ストライプのTシャツもネイビーのジャケットも清潔感があって良し。でも、そのTシャツとジャケットを選んだのは奥さんで、洗濯したのも奥さんだよな~。そう考えるとフクザツ……。

 よく見ると、車の後部座席には子供のためにチョイスしたのか、ディズニーのキャラのクッションが2つ置いてあります。いいお父さんなんだろうな~と思えば思うほど、白雪の罪悪感が溜まっていく~。

P氏「ちょっとドライブしようか」
白雪「うん」
P氏「緊張してる?」
白雪「ちょっと……」

 P氏は気遣っているかのように、する~っと車を発進させましたが、白雪はわかっていました。ドライブしようとか言うのも、街から遠ざかりたいんだってこと。そりゃそうだ。家族も同じ街に住んでるんだもんな!

 P氏は軽快に自分の話をし始めました。奥さんとは33歳の時に結婚。今は、8歳の息子と5歳の娘がいて、先週の日曜日は子供と一緒に映画館に行ったそうです。開演前に下の女の子がジュースをこぼしてしまって、お兄ちゃんが一生懸命ハンカチで拭こうとするのが可愛かったと話すP氏は、どこからどう見ても優しいパパ。これから出会い系サイトで知り合った女性とセックスしようとする男性には見えません……。

白雪「大人の関係で、って……?」
P氏「あ、それね。1回2万円ホ別(=ホテル代別)でお願いできるかな。そういえば、魔夢子ちゃんに言ってなかったよね? その条件で大丈夫?」

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。