連載

職業萌えセックスの予定が意外な展開…ザ・お堅い企業の職員と出会い系サイトで知り合ったはずなのに?

【この記事のキーワード】

18kin600×220

 こんにちは!白雪魔夢子です。合コンで飛び交う会話第1位といえば、「○○の仕事してそう」というセリフ。「保母さんやってそう」「看護婦さんっぽい」などと言われたことがある人は多いと思います。そう、「○○の仕事してそう」=「しててほしい」「俺、その仕事だったら萌える!」という意味なんですよね。

 かくいう、白雪にも「萌える仕事」があります。

 ズバリ、「不祥事は絶対に許されない、お堅い職業」。

 そういう人とセックスできたら、なんか特別な感じがするじゃないですか! そんな「お堅い仕事」フェチの白雪の元に届いたのはこんなメッセージでした。

『こんにちは!JRといいます。飲みに行くことが大好きなので、今日お暇でしたら、ぐいっと一杯どうですか?』

 JR……? あのJR……?

 彼の名前を見ると、たしかに『JR』となっていました。写真はあるものの、顔にはモザイクがかかっており、実質顔出しはしていません。ふむふむ、JR職員たるもの顔出しはできないわけね……?

 年齢は20代前半。就職試験に受かって、浮かれちゃって職場の名前をペンネームにしちゃったって感じなのかもしれません。

 本物のJR職員だったら、ぜひ会ってみたい!! 白雪はそんなむき出しの好奇心から、彼にメッセージを送ってみたのです。

やっぱりJR職員だった!

JRに勤めているんですか?」

 白雪がメッセージを送ると、JR氏から速攻で返事が返ってきました。

JRっすよ!!」

 わ、やっぱりJRに勤めてるんだ!

 瞬間。白雪は俄然彼に興味が沸いてきました。今、JR氏は駅周辺にいるらしく(JRだからね!)、今すぐ飲みに行きたいとのこと。白雪が「ホテルで飲みませんか?」と提案すると、快諾してくれました。

 そんなこんなでJR氏とのメッセージは待ち合わせ時間を決定するまで、わずか30分で終了! ゆっくりハイボールでも飲みながら、ちちくりあいつつ、JR職員ってどんな仕事をしているのか聞いてこよーっと。ついでに給料がいくらなのかも聞いてみよっかな!

 2000

 モルガンの真っ赤なレーススカートと白のシャツで気合を入れた白雪が駅につくと、携帯をいじっているJR氏の姿を見つけました。

 これといって特徴のない、長めの前髪の短髪。顔はお笑い芸人、三四郎の小宮じゃないほうに似ています。身長も170㎝くらいで低くもなく高くもなく。景色に溶け込むタイプの男性でした。やはり、JRたるもの、長髪は許さない! って感じのイメージ、あるもんね!

 メッセージでお互いの服装を連絡しあっていたため、私たちはすぐにお互いが分かりました。「待った?」と先に声をかけたのは私。

「全然!」

 さすがJR職員、金を持っているのか躊躇せずに歩き出したさきはタクシー乗り場。「ホテルでいいんだよね?」と聞きつつ、彼はどんどん歩くペースをあげていきます。おいおい、そんな急がなくても私、逃げないから!! 白雪は慣れないヒールをカツカツいわせて、追いかけました。

1 2

白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。