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吸血されて感じまくりイきまくり!? 幻想エロサスペンス

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『吸血愛人~禁断の交わり』

『吸血愛人~禁断の交わり』

 人間の血を吸い栄養源とするという伝説の存在・吸血鬼――。これをモチーフとしたファンタジー作品は絶えず人気で、アメリカ発・日本でも大ブレイクした『トワイライト』シリーズも記憶に新しいところ。しかも吸血鬼といえばほぼ100%美男美女♡ そんな例に違わず、今回ご紹介する『吸血愛人~禁断の交わり』に登場するのも、上位クラスの完全無欠ヴァンパイア男子。彼の秘密を知ってしまった平凡なOL“ありさ”は、禁断の関係に心を揺らして――。

 次々と若い成人女性が大量失血死する不可思議な連続殺人事件が発生。一部では「平成の吸血鬼の仕業」というウワサも流れ、ありさもこの事件のことが少し気になっていた。そんなある日のランチタイム、彼女がなんとか確保したお昼休憩に都心の公園へ赴くと、ありさの憧れでもある 社内で有名なイケメン“三浦さん”に遭遇。疲労の色を濃くにじませ具合の悪そうな彼に、思い切って「大丈夫ですか?」と声をかけたありさ。大胆にも栄養満点の手作り弁当を差し出すも、彼は「それよりも……」と、首筋にキスを仕掛けてきます。怪しげな瞳で「君は警戒心がなさすぎるよ」と諭す三浦さんにドキドキしてしまうありさですが、その夜、彼の思いも寄らない一面を知ることに。

 残業を終え退社を急ぐありさが見てしまったものは、人気のない倉庫で激しく絡み合う三浦さんと秘書課の美女の姿。女性は彼に自らの血を吸わせ、「もっと、もっと吸って」と懇願していました。ショッキングな光景を目の当たりにし動揺したありさは、その場から逃げだすも、三浦さんに捕まり首筋を咬まれてしまいます。カラダが急激に熱く気持ち良くなっていくのを感じ、これまで得たことのない快感に意識が朦朧とする中、彼女に

「君に残された道はふたつだ。今すぐここで私に血を吸いつくされ死ぬか、私が望むときに望むようにその血を捧げるか」

 と迫る吸血鬼の三浦さん。ありさが思わず後者を選択したことで、せつなさと甘さの同居する不思議な日々が幕をあけます。

 血を吸われ続けるうちに、体が熱すぎて息が詰まる、苦しくも心地よい感覚に溺れそうになるありさ。粘膜が焼けるように熱くなり、ショーツの中がジンジンすることまで。首筋に残る傷みと、体を貫く快感。以前から憧れの存在だった三浦さんと急激に距離が縮まったものの、ありさは「愛人のようなセフレのような関係」に戸惑います。そして相変わらず収束の気配を見せない怪奇事件。まさか、犯人は吸血鬼? 三浦さんも事件に関与しているのか?

 怖いだけではなくエロいだけでもなく、ストーリーも絵柄も抜群に上手い本作。回を追うごとにどんどん濃くなるラブ展開から目が離せません。『吸血愛人~禁断の交わり』は「コミックシーモア」にて配信中。ラブ・ファンタジー・サスペンスの三要素がミックスされた読み応えのあるTLマンガをこの機会に是非お楽しみください!