「恐る恐る目を開けると、思いっきりガタイのいい男が俺を見下ろしてて。ボブサップみたいな。うわ、殴られる~、チンコ勃たなかったからって殴られるなんて理不尽だ~~! って思って『俺、なんもしてないっす!!』って起き上がれないままの状態で手を合わせて」
――(笑)
「そしたらそのボブサップが俺にのしかかってきて、『いい男じゃな~い』って唇舐めてきて」
――きゃー、予想外!!!!
「『え、どういうことすか!? 何すか!!??』って慌ててたら、女が嬉しそうに言うんだよ。『私ねー、ほんとは圭くんとヤりたかったけどチンコが役に立たないみたいだから。私が好きなBLを生で見せてくれない? アナルでなら役に立つでしょ』って」
――とち狂ってる……。
「まさに『狂ってるだろお前!!!!』って叫んだね。そして俺のか弱い抵抗も虚しく、ボブサップに蹂躙されて」
――待って、圭くんて男とヤるときはタチ? ネコ?
「男とヤるときは受けのほう。だから、アナルにも簡単にぬるっとボブサップのモノが入って……酒のせいもあって具合悪くてベッドでシャンパン吐いちゃったんだけど……うわー、思い出したくない」
――ダメ。続けて。
「その子がそれを見ながら『はぁはぁ、たまんない、たまんないよぉ』って喘ぎながら隣で俺の顔見ながら電マ使ってオナってて……」
――女、ぶっ飛んでるわね~……。
「それで終わりじゃないんだな、ぶっ飛び方が。『あ、イキそう、イキそう』って女が言い始めたかと思ったら、俺とボブサップの結合部を舐めだして」
――はああああぁ!!??
「結合部舐めながら『イクーーー!』って言って気持ちよさそうにしてたよ……。そしてボブサップも俺のケツでイッて……。ぐったりしている俺をよそに、2人で『気持ちよかったね~!』ってキャッキャしてて。あぁ、輪姦された気分だな……って。っていうかどんな性癖だよ、あの女! 俺のチンコが勃たなかったら諦めるだろ普通! それをわざわざゲイ呼んで結合部舐めて満足ってなんだよ!」
その後、圭くんは更に大量のシャンパンを吐き、フラフラとしながらもその女の家を後にしたらしい。
二次元ならまだしも、リアルな男と男の結合部に興奮する女なんて出会ったことがないわ。そこに美しさを感じる女もいるということよね。うーん、ぶっ飛んでるぅ! どんな美少年同士のセックスだろうと、アナルとチンコの結合部になんて……うえええぇ。絶対舐められない。どこにエクスタシーを感じるのかしら。しかも三浦翔平を小太りにしたタイプの圭くんとボブサップの結合部を舐め……うえええええぇ。想像しただけで吐き気が止まらないわ。
今回の「ぶっ飛んだ女」は、正確には圭くんはヤッてないわけではないから少し主旨とズレているけど……他に圭くんから聞いた女の話の中でも一番ぶっ飛んでいたので、良しとしましょう。
その女はそれから店に顔を出すことはないという。その時の鬱憤を晴らすかのように、圭くんはしばらくはタイプのイケメンや美女とヤリまくることに明け暮れたそうな……。圭くん、ご愁傷様でした。
このシリーズを書き始めてから思ったんだけど、ぶっ飛んだ性癖の男よりもぶっ飛んだ性癖の女のほうが度を超えて頭イッちゃってない? そう思うのは私だけ?? 読者の皆さんのご意見ご感想、お待ちしてるわ。そして来週はそんなぶっ飛んだ性癖を持つ女シリーズ最終章。震えないで待て。
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