
12人いて、みんなカワイイ! EXO公式HPより。
韓流の裏も表も知っているスペシャリスト3人がリレー形式で、とっておきの極秘ネタから、先取りしたい注目スターまでをこっそり教えます。
K-POPブームの冷え込みは歯止めがきかないといわれる昨今、韓流業界の期待を一身に背負って日本に進出し、救いの神とも目されているのが、男性12人のアイドルグループ、EXO。当連載でもたびたび登場しているので、もはやお馴染みですね。
彼らのお披露目イベントは4月上旬の3日間、さいたまスーパーアリーナで行われ、しかも延べ5公演とキタ! 日本デビュー前にもかかわらず、約10万人を動員するというから驚きです。
ただ彼らは問題をひとつ抱えています。それは国籍に関するもので、12人中4人が中国人なのです。韓流アイドルグループにとって、中国人メンバーは長らく鬼門となっていて、中国人を擁するチームは軒並み失敗してきたという歴史がありました。
例えば、KARAの弟分にあたる多国籍(日中韓)チーム「A’st1(エイスタイル)」も日本デビューを目指しましたが、途中で空中分解。同じく日中韓のメンバーからなる「CROSS GENE」は現在日本で活動しますが、その存在はほとんど知られていません。
90年代末にデビューの多国籍女性アイドルグループ「CIRCLE」も見事に失敗。その在日中国人メンバー、白雪(しらゆき、後に日本人に帰化)はチーム解散後、旅人、中田英寿とのタヒチ旅行をスクープされて知名度を上げたものの、かつて所属したグループのことは黒歴史になっています。
中でも韓でもない、EXOの正体
このように、中国人メンバーが在籍する韓流アイドルグループが成功しないというのは、いまや定説。そんな危険を察知してか、寸前でデビューの計画を白紙に戻した例もあります。
EXOと同じ事務所&レコード会社に所属する「f(x)」(エフエックス)という女性5人組がそれです。2012年10月に日本での1stショーケースを開催し、それをとっかかりに日本デビューするはずだった彼女たち。しかし「諸般の事情から」2週間前にイベントの延期が発表され、最終的に中止になりました。察するなら、当時ヒートアップしていた尖閣問題が大きな原因なのでしょう。
日本のレコード会社の公式ページによれば、メンバーは「韓国人のソルリ、ルナ、クリスタル、そしてアメリカ系中国人エンバ、ビクトリアの多国籍5人」とのこと。正確には、エンバ=台湾系アメリカ人、ビクトリア=中国人で、ここにビクトリアの国籍を巧妙にうやむやにしようとの意図が見て取れます。国民感情を考えれば、中国人アイドルを大々的にプロモートできないってわけです。
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