「ローター」や「電マ」、「顔射」に「ごっくん」――性風俗の基本はフェラや手コキなどで“お客さんを射精に導くこと”になりますが、風俗店によってはさまざまな“オプション”が用意されています。ただスッキリするだけでなく、普段できないプレイをすることで性的な欲望も同時に満たしてもらうためにです。
ハード系と謳っている風俗店は「顔射」や「ごっくん」などが基本プレイに組み込まれていることがほとんどですが、オーソドックスなヘルスやデリヘルでは、店が提示しているオプションの中からOKなプレイとNGなプレイを女の子が自由に選択できることが多いです。
現役イメクラ(ヘルス)嬢のひなのさん(21歳/仮名)も、「口内発射はOKにしているけど、ごっくんと顔射はNGにしています」。ごっくんは生理的にしたくないし、顔射は化粧直しが面倒だからだそうです。
ひなのさんが勤める店には「おしっこプレイ」のオプションもありますが、「クスコ」を使用するオプションもあるそう。クスコとは「膣鏡」のことで、本来は医療器具のひとつ。膣内に挿入して器具を大きく開くことで膣内を観察できるというものです。そんな器具を風俗ではどのように使うのでしょうか。
クスコの“異物感”はスゴイ
「基本的にクスコはSM的なプレイとして使われることが多いです。膣内を広げて中をまじまじと観察されるという、羞恥プレイ的なものに近いかと。自分ですらあまり見ることができないところをじっくり観察されるのは少し恥ずかしいんですが、オプションの料金が高めなので(約3000円とのこと)、私はOKにしていますね。でもNGにしている子も結構います。クスコって金属製だから挿入する時ひんやりしていて、“異物を入れられている感”がスゴいんですよね」(ひなのさん)
私も婦人科でクスコを挿入されたことがあるんですが、確かに異物感がスゴイです。婦人科の先生なので器具を挿れて広げるのは手慣れたものなのですが、膣を無理やり広げられることにも、膣内が空気に触れていることにも違和感しかありませんでした……。
「風俗では『パートナーには挿れられないから』という理由で興味本位からクスコオプションを選ぶ人も多いです。もちろんクスコガチ勢もいます。挿入して『ほらほら、アソコがどんどん広がってるよ~』と言いながら器具を広げたり、ペンライトを取り出して膣内を観察しながら『ほらほらこんなところまで見えちゃってるよ~』『濡れ始めたよ~』って言葉責めをしたり……。正直、お金をもらえるから付き合えるけど、リアルでクスコは勘弁したいな~って思ってます」
クスコはインターネットでも購入できますが、実際に女性に使う場合は必ず相手の合意を得てから利用しましょう。風俗でプレイしたい場合は、クスコのオプションが用意されている店で。また、クスコに限らず、自分で用意したおもちゃを持参することは「オプション代をケチる客」扱いされ、マナー違反となります(注:一部、料金を支払うことで持ち込みが許可されている店もあります。それでもクスコは嫌がる子が多いので事前の確認が必要だと思います)。