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キラキラを強制されるCA女子の苦痛と男の甘え

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 個人的には、こうした女性の活用意図に問題を感じなくもありません。藤田社長は、忙しい女性社員たちにコラーゲンドリンクを支給したこともあると言います。これは優しさの表現と受け取られる一方で「お前ら、ずっとキラキラしていろ!」という要求、女性性の押し付けにも思えるのです。藤田社長が言う通り、キラキラ女子の効用は認められるのでしょう。しかし、彼女たちはクライアントのおじさんや同僚男性のためにキラキラしているわけではありません。

 キラキラ女子が多忙により、ちょっとメイクやファッションにまで気がまわらなくなれば、めざとい男性はすぐ気づき「あ、アイツ、手抜きだな」と評価しはじめるでしょう(逆にその『みだれ』がイイ! と言う人もいそうですが)。社員の平均年齢が約30歳というこの若い会社では顕在化するのは先のことでしょうが「女性はいつまでキラキラしていられるのか」というエイジングの問題もあります。

 男性社員と平等に業績を求められると同時に、キラキラ女子であり続けなくてはならないプレッシャーがのしかかる。『AneCan』のページを飾った華やかな女性社員たちの陰に、耐えきれず去って行った元CA女子たちの幻影が浮かびます。今月の『AneCan』では「『うつ』と正しく付き合おう」という特集も組まれているのですが、冗談じゃなく、「キラキラ女子よ、うつに気をつけろ!」という隠されたメッセージのようにも思われてなりません。

■カエターノ・武野・コインブラ /80年代生まれ。福島県出身。日本のインターネット黎明期より日記サイト・ブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra