
Photo by Marina Aguiar from Flickr
恋人同士ではないけれど、セックスはするという仲。それがセフレです。ひとくちにセフレといっても、それぞれのバッググラウンドにはいろんなストーリーがあるはず。そこには「お互い好きだから付き合う」というシンプルな関係で成り立つことも多い恋人同士に比べて、かなり複雑な事情がある場合も……。そこで、セフレ持ちの女性たちに「セフレとの関係を続ける理由」を根掘り葉掘り聞いてみることにしました。
◆繋ぎ止めるものは肉欲のみ
「セフレとは、お互いにセックスの相性がいいっていう理由だけで会ってる気がする。そこでしか繋がっていないし、それがなくなったら会う意味がない。本当にセックスするだけの関係だから、相手に何の感情もないのかも。普段、相手が何をしてるのか興味もないし、ある日突然連絡が取れなくなったとしても『まあいっか』で終わる気がする」(26歳/アパレル)
完全に体だけのお付き合いを貫く、気持ちがいいほどにドライな彼女。感情がなくてもセックスを介することで会う意味が生まれるという部分からは、相手によってセックスはそれほどまでに魅力的なものになる場合もあるのだなと思わせられます。
◆せつなさと引き換えに
「私は彼のことが好きだけど、彼は私のことをセフレとしか見てないし、連絡もこちらからはほとんど繋がりません。寂しいけど、気まぐれに彼から連絡が来て、彼に会えばそれまでの悲しい気持ちが全部消えていく。彼と会ってセックスしている時が一番満たされていると思うから、連絡が取れなくてツラくてもいいんです。女友達からは『そんな男やめときな』って言われるんですが、どんな関係でもいいから彼と一緒に過ごせる時間が欲しいので」(24歳/OL)
何ともせつない彼女の本音。彼女は彼を好きだけど、普通に付き合おうとはならない、という微妙な関係なのでしょうか。彼女にとって、彼との時間は自分の気持ちを犠牲にしても構わないほどに大切なもののようです。自分にとって何が一番大事かを考え、それを貫くことは勇気のある行動でもありますが、万が一その彼がいなくなってしまった時に「今まで時間を無駄にした」と後悔することのないようにしてほしいですね。
◆新しい友情の形
「昔から2人きりでよく遊ぶ男友達がいて、お互い恋愛感情なんて全くなかったんですが、ある日、勢いでセックスしてしまって。それから、会う度にセックスするようになりました。あっちが襲ってくるからなんとなく受け入れちゃってるけど、相手に気持ちがないせいかセックスしてる気がしません。セックスはしてるけど、なぜか男として見れないっていう不思議な感覚。友達としてはいい奴だし、あっちがしたいならとりあえずさせとくか! って感じですかね」(27歳/金融)
男友達とセックスをしてしまい、その後関係が気まずくなったという話を聞くことがありますが、彼女の場合はそういったことはない様子。友達としてのスキンシップの延長といったライトなセックスなのでしょうか? それにしても、セックスしているのに男として見ることができないと言われるその男友達がなんだか不憫です……。
◆自己評価を維持する術
「合コンで知り合った人にずっとアプローチされてて、何回かデートしているうちにセックスしちゃって、それからセフレのような状態に。相手からは『早く付き合って欲しい』って言われてるけど、付き合うのはちょっと違うなって思うので保留にしてます。それより、自分のことを好きでいてくれる人に尽くされながらセックスしている今がなんか楽しいんですよね。女としての自信を少し取り戻せてる気がするし、見た目にも気を使うようになったかも」(25歳/IT)
セフレによって自分の中の女を保つという独自の美容法(?)を持った女性も。誰かに愛されているというのは確かに心地いい状態ですが、相手の気持ちを弄ぶのはちょっとよろしくないかもしれません。彼が彼女のことを諦めた時、逆に彼女のほうが彼にハマっていたことに気づく、なんてパターンもありそうですが……。
自分のため、相手の欲求に応えるため、お互いのメリットのため。いろんな理由でセフレ関係は生まれるものですが、女性の考えと相手男性の意思が全く違うものであるケースもまれにあります。今回、話を聞いた女性たちのセフレ男性にも話を聞いてみたいところです。
何はともあれ、後から「こんなふうになるなら、セックスしなきゃよかった……」と後悔しないこと。セフレになるもならないも、自分が選んだ道なのですから。
(リオネル・メシ子)