こんにちは! 白雪魔夢子です。
ついに、ついに、ついに、わたし。念願の腰の手術をしました~~~~~!!!!(ドンドンパプパフ)
みんなには言ってなかったけど、2月からずっと腰痛に悩まされてたの!!
椎間板ヘルニアという病気をご存知でしょうか。ヘルニアとは、体内のとある臓器が本来そこにいるべき位置から脱出してしまった状態。わたしの場合は、背骨のクッションである椎間板の中にある髄核っていうゲル状の組織が、外に飛び出しちゃったらしいのです~。
ヘルニア手術までが大変だった!
いや……ほんとここまで来るのほんと大変だった。病院をたらいまわしにされて、全然手術してもらえなかったんですよ。最初の病院Aの医師は「手術希望ならB病院だね~、うちでは痛み止めだすだけだから!」と華麗に紹介状を書き、市内の大病院Bの先生は「俺は無理だよ~~、そんなんムリ~~~」とはじめてのおつかいをいやがる子供のようなリアクション。
そして、いよいよ本丸の県庁所在地の大病院C。ここなら断られないだろうと思いきや……最初はいろいろためしてだめなら手術しましょうとかなんとか言っていたのに、いざ手術を希望すると「あのね!! この病院にはあなたよりもずっとずっと重病人が手術を望んでいるの!!」と逆ギレされたのです!!
もう白雪は、(ただ単にお前が手術経験が少なくて自信ないだけだろうが、ボケが!!)と思っちゃいました……。珍しい症例ってこんなに拒否られるの!?
C病院の医者には、手術は非常にリスクが高く、二度と歩けなくなるだの神経に触るからうんぬん、普通の人は手術しないなどなど散々脅されましたが、最終的に見つけたD病院では「毎日、ヘルニアの手術してますよ! 傷口は2㎝ほどで痛みもすぐにひきますよ!」と180度違うことを言われました。どっちやねん!
そんなこんなで、手術してもらえる病院をみつけるまでに所要した時間、実に約九カ月。
私の場合は、家で仕事してる&実家暮らしだからまあなんとか生きていられましたが、一人暮らしで会社勤めだったら今頃飢え死にしとるで!!
イケメン看護師D氏との出会い
出会いは突然訪れました。病室を案内され、担当看護師が挨拶にきたのですが……眼鏡をかけたディーン・フジオカ風が現れたのです。しかも長身!!
その昔、妹が「ディーン・フジオカさんがかっこよすぎる~」と騒いでいて、「そんななよなよしたもやしっこのどこがいいんだ」と思っていましたが、生で見たらひとめでファンになっちゃったよ~~~!!(注:ディーン・フジオカさん本人ではありません)
しかも彼、すごく話し方がおっとりしていて、じっと目を見つめながら色々説明してくれて……。はあ、やりたいと思ったのでした。
翌日、腰の手術が行われ、1~2日は下は尿の管、血抜きの袋(腰から出ている)、点滴と、「エロ」のエの字も考える余裕がなかったのですが、毎日彼が病室にきてくれて、検温してくれました。
3日目、なぜか高熱が出て38.9℃になってしまったのですが、D氏(ディーン・フジオカにちなんで)は「お熱……でちゃいましたね。苦しいですか?」と言いながら、白雪のおでこをタッチ。そして、「ああ……。熱いですね……」と言いながら、鎖骨の下らへんをタッチ!!
なんなの、なんなのこのハーレクインコミックみたいな展開!!
もっと熱出てまうやないか~~~~!!!!!
もはや、正常な思考ができていない白雪のもとに、懇意にしている仕事先の方からメッセージが届きました。
「「セックスしたいです!」って言えばできる気もしますよ!(中略)好きとか付き合いたいとかじゃなくヤリモクなんですと正直に言えば大抵の人はやれる…と信じてます」
そ、そうか……!!
ヤリモクっていえばいいんだ!?
付き合ってほしい、じゃ相手にされないかもだけど、「一度さくっとやりたいです」って言えばなんとかなるのかも……!? と白雪は思いついたのです。
「ヤリモク」という以前に……
夜。8時半。白雪はドキドキしながら彼を待っていました。
ナースコールで呼んだ時、出たのが彼だったので、きっと来てくれるはず……。期待に胸をふくらませながら待っていると、
「夜のお薬お持ちしました~~」
とD氏がにっこりしながら現れました。
ああん、D氏。今日もステキ。純白の白衣と眼鏡の奥の瞳が最の高。夜勤でも相変わらずかっこいいのね♡
D氏「体はどうですか? まだだるい?」
白雪「だいぶ下がりました! さっき測ってもらった時は、37.2℃で」
D氏「よかった。氷枕がほしいときは言ってくださいね。すぐ持ってきますから」
白雪「ありがとうございます~」
ああ、はやく言わなきゃ。でも、どう言う?? いきなりヤリモクだなんて言ったらどう思われる??
『彼女いますか?』って聞いてみる? ううん、そんなことしたら、ヤリモクって信じてもらえなくなるかも……。
白雪「あ、あの」
D氏「はい?」
白雪「最近、性生活は充実してますか?」
白雪が悩みに悩んだ末に思いついた言葉がコレでした。
セックスをできるだけオブラートに包んでみたのです。
D氏はなんのことかよくわからない様子で、私を数秒見つめると、「性生活……んー、まあ、難しい質問ですね」と答えました。
ひるむな、ひるむなーーー!!!
白雪の頭の中で敵陣へ軍勢を送り出すほら貝の音が鳴り響いていました。
攻めろー!! どうせ退院すれば二度と会えないんだ!! 一発やりたくないのかーー!!
白雪「あの、もしよかったら。退院したら、わたしとセックスしませんか??」
ビミョウな沈黙……。この沈黙がつらすぎる……!! 個室だし、夜だし、静かだし!!
白雪はすぐに「あ、変な意味じゃなくて!」とどう考えても意味の取り違えなどないのに付け加えました。
白雪「一度だけでいいっていうか! さくっと! わたし、そういう仕事しているんです!!」
って、余計誤解が生まれるやないか~~~~~~い!!!!!
すると、D氏はにっこり笑顔を崩さないまま、「いまは治療に専念しましょうね!」と言い、「はい、痛み止めの座薬をいれますよ~、横になってください~」と言ったのでした……。
今回の感想
【仕事中の男はなかなか落とせないわ】
仕事中ですしね、仕事モードになっているのか、びくともしませんでした……。まあ、わたしの魅力不足と言われればそれまでなんですが……。ぜんぜん洗っていない髪&どすっぴんで誘惑はできなかった~~~! 病院でのラブロマンスは生まれませんでした!! 残念!! ていうかD氏があれをセクハラだと受け止めて傷ついてないことを祈ります!