11月4日、中央大学(中大)の文化祭において『AVの教科書化に物申す!』と題する性教育イベントを開催しました。ご来場くださった皆さん、ありがとうございました! 主催は私・岡野めぐみが代表を務める「CSC・性暴力をなくそうプロジェクト」です。CSC(Chuo Sex Commite)とは「中央大学SEXを考える委員会」のことで、“性のせいで苦しむ人をなくす”をモットーに活動している学生団体です。
私たちは、性を、
①性教育
②性暴力
③SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity、性的指向と性自認)
④性文化
⑤キャリア
⑥学問
と、独自に6分類しています。これを軸として、メンバーの関心に合わせて理解促進・防止啓発等のイベントを開催し、「性について学べる・考えられる・話せる場」の提供をしています。
今回のイベントは上記の分類のうち①②④と枠を超えた内容となりました。文化祭で開催することを前提としたので若者、とりわけ大学生や中高生を中心に身近な問題を取り上げることにしました。
AVを鵜呑みにして性暴力が生まれる
この年齢になると、身体の成長とともに「性への関心」が高まります。一部の人たちは実際に性行為に臨んだり、いまだ経験のない・少ない子たちを見下したりします。学校でも家庭でも性教育がなされないなかで参考にするのは、技術の発展により子どもにも身近になったAV(アダルトビデオ)です。
しかし、分別のついていない子どもにとって「ルール」もなくAVを基にした過激な性行為を行うことにはリスクがともない、場合によってはそれにより性暴力・性犯罪の加害・被害が生じることもあります。そのような悲しい事案をなくしたい。性暴力とAVとの関連性から「AVを真似することによって生じる性暴力をどうしたらなくすことができるか」に焦点を絞り、「性暴力をなくそうプロジェクト」を立ち上げ、このイベントを企画・主催しました。
お呼びしたゲストは5人。私たちが「なぜこの人に声をかけたか」も併せて、ご紹介させてください。
・AVを見ない人でも知っている超有名AV男優 しみけんさん
ケタ違いのセックス経験人数と豊富な人生経験から生まれる「格言」に魅了され、若者に生でしみけんさんの言葉を届けたいと思いました。
・文才にあふれ、同世代からの圧倒的人気を誇るAV女優 紗倉まなさん
彼女のエッセイを読んだとき、特有の「柔らかさ」を感じました。この言葉のセンスや「エロ」をニュートラルに・むしろ上品に届ける紗倉さんに私自身が会いたいと思ったのも、実はお招きした理由のひとつです。