
(C)別珍嘆
共働きで子育て中ですが、妻とセックスレスになってしまいました。
【Jさん】29歳/既婚男性
男の自分がここに相談してもいいものか迷いましたが、どうかご相談させてください。1歳の子どもを妻と育てている20代の会社員です。妻とは大学時代から交際して結婚、双方の意思で子作りをしました。しかし妊娠が判明してから、妻がセックスに積極的でなくなってしまったこと、仕方ないとはわかっているものの割り切れずモヤモヤしています。
すでに育児休業から仕事復帰して共働き中ですが、自分が急いで帰っても8時くらいが限界で、保育園のお迎えや寝かしつけは妻に任せきりになっています。自分は帰宅して子どもをお風呂に入れ、妻がそのまま子どもを寝かしつけそのまま寝落ちしてしまうサイクルです。
産後のセックスは数えるほど。寝ている妻に誘いをかけても嫌そうにされ、そういう雰囲気をつくるのも怖くなってしまいました。でもこのまま自分たちもセックスレスになってしまうのかと思うとそれも怖いです。
もっと夫側が妻に優しくすればいいとか家事育児をやればいいとか言いますが、早く家に帰るのは物理的に難しく、どうすればいいかわかりません。妻とセックスしたいことを同僚や友人に相談することもできず、悶々としたままです。いっそ性欲などなくなってしまえばいいのにと思います。
また妻はもともと性的に奔放というか、自分より性欲が強いほうだと感じていたので、こんなふうになってしまって驚いています。子どもが大きくなれば自然に再開できるのでしょうか。でも一度レスになってしまって戻れるものでしょうか。
この状況を脱出するにはどうすればよいのでしょうか。お知恵をお貸しください。
----------------------------------------
最近、子育て中のご夫婦からのセックスレスの相談が多くなっています。子育てとセックスの両立はなかなか難しいのでしょうか。
Jさんの奥様は、初めての子育てをしながらお仕事をしている状態ですよね。子育てに仕事に家事……きっと、Jさんが思う以上に心身ともに疲れていますよ。Jさんが早く帰れないということは、奥様は毎日家事をこなしつつ、保育園のお迎え時間に合わせて限られた時間で仕事を片付けなければなりませんし、インフルエンザなどが流行っている時期などは「子どもが体調を崩して、保育園からお迎え要請があるんじゃないか」という不安が常につきまとったりすると思います。
もしお子さんが体調を崩したら、奥様かJさんがお仕事を休んで看病しなければならないと思うのですが、休むのは必ず奥様だったりしませんか? その場合、奥様は職場に対して申し訳ないと感じたり、子どもが体調を崩しているのに仕事のことを気にする自分に罪悪感を覚えたりしているかもしれません。
私の知人の子持ち女性は「育児休暇から職場復帰した最初の1~2年は、よく子どもが体調を崩してほぼ毎月欠勤が発生していた」と言っていました。働きながら子育てをするって、本当に大変そうです。
そんな毎日を送っている奥様が、セックスする気にならず、少しでも長く睡眠時間を確保したくなるのは仕方ないかもしれません。セックスしなくても死にませんが、疲れが溜まると体調を崩したり、精神的に不安定になったりしますから。まずは奥様の精神的・肉体的な負担を減らすことが、セックスレス脱却の第一歩じゃないでしょうか。
Jさんは「もっと夫側が妻に優しくすればいいとか家事育児をやればいいとか言いますが、早く家に帰るのは物理的に難しく、どうすればいいかわかりません」とおっしゃっていますが、そもそも奥様に「何か手伝おうか?」などと聞いたことはありますか? いや、「手伝おうか」だとかえって怒りを招くかもしれませんね。自分が担当すべきものはないか訊ね、もっと分担しようと提案するほうがいいでしょう。
もしJさんが「(家事や育児を)手伝う」という感覚でいるとしたら、お子さんが大きくなったとしても、自然と夫婦のセックス再開できるとは限りません。この時期に一人だけ膨大な負担を強いられた奥様側が、何年経過してもずっと心のモヤモヤを抱えている可能性もあるからです。
奥様が求めているのは、「もっと早く帰ってきてほしい」だけじゃなく、「お休みの日には子どもの面倒をみてほしい」「自分一人の時間が欲しい」「たまには家事代行サービスやデリバリーを利用したい」などかもしれません。Jさん自身の仕事が忙しくても、このように奥様をサポートする方法はたくさんあります。しばらくはオナニーで我慢して、まずは奥様がもう少し余裕が持てるような環境づくりに励んでみてはいかがでしょうか。
もともとセックス好きだったという奥様ですし、セックスの相性が悪いわけではないのでしょうから、問題は“余裕”だと思います。奥様に“余裕”をあげてください。
<ロリルミに聞いて欲しいお悩み、ご相談がある方は、以下のフォームからお便りをお寄せください>